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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

第1回 子どもパークレンジャー (後編)

2011年07月02日
釧路湿原
今日はお天気も良く、和琴半島自然教室のまわりでお昼ご飯を食べました。
その後、水に濡れてもよい服装に着替えて尾札部川へ行きました。
まずは水生生物を捕獲して、その種類を調べます。

カゲロウの仲間やトビケラの仲間が見つかりました。
きれいな水にしかすめない水生昆虫が見つかり、見た目にもきれいな尾札部川が本当にきれいな川だということをさらに実感しました。

そして、河口へ下ると魚の大群に遭遇

近くで見る魚に子どもたちは大興奮でした。
網で捕獲して、なんの種類か調べるとウグイという魚でした。
ウグイは産卵のため釧路川を遡上してきたことがわかりました。
そして、さっき見つけた水生昆虫はウグイのエサになることもわかりました。
みんなで命のつながり、川のつながりを確認した後、ウグイを放流しました。

和琴半島自然教室に戻って、今日1日わかったことをレンジャーに報告して
終了スタンプをもらい、最後に、屈斜路湖から釧路川が流れ始めている場所(眺湖橋)をみんなで見に行きました。

たくさんのウグイが遡上して、黒い固まりになっているのが橋から見えました。
(子どもたちの影の上のあたりの黒い丸)
「釧路までこの川はつながっているんだね・・・!」
そんな言葉が聞こえるなか、次の活動も楽しみにしつつ、
第1回目のJPRは無事終了しました。

始まりから積極的に活動に参加していた子どもたちでしたが
1日の活動を終えた顔は、「気づき」に「自信」が加わりキラキラしていました。
「国立公園のこと、自然のことを知りたい」そんな想いが
子どもたちから伝わってきたことを、とてもうれしく感じました。