アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
傷病鳥獣の救護講座に参加しました
2011年07月12日
苫小牧
先週の土曜日にウトナイ湖野生鳥獣保護センターにて開催された
”平成23年度 第1回傷病鳥獣救護ボランティア入門 技術講座” に参加してきました。
この講座は、野生鳥獣が人為的な要因で保護された。または、保護を必要とす
る傷病鳥獣について、一般救護と重油汚染救護に内容をわけて行われます。
次回の講座は ”平成23年度 第2回 傷病鳥獣救護ボランティア養成講座”と題して、1月21日(土)を予定しています。
今回の講座では、重油汚染にあってしまった海鳥の体から、油を洗い落とす方法を教わりました。
午前中は座学にて、専門家の方から
・海鳥とは?
・センターの役割について
・油の洗浄方法につて
といった流れで学びました。 かなり専門的な内容も含んでいて
一緒に講義を受けていた小学生達も真剣に聞き入っていました。
午後からは実際に鳥の死体(保護されたが残念ながら助からなかった個体、すでに死んでしまっていた個体)を使って、保護個体と治療者の安全確保のための保定方法(個体の動きを制限すること)を学び、その後
洗浄→すすぎ→乾燥までを行いました。
海鳥の羽は、他の陸の鳥に比べると、ダウン(羽軸がないフワフワした羽)
が密に生えています。
このことから、空気の層がしっかりできて、”水に浮ける、保温、撥水”の効果がとても高いのです。
なので、洗浄するときに逆立てるように洗ったり、擦りつけると空気の層が作れなくなり水に浮くことが出来なくなったり、水が肌に直接触れて体温が下がってしまいます。
そのため、参加者の皆さんも真剣な表情で実技に取り組んでいました。
最後に、質疑応答の時間があり、参加者の皆さんも積極的に質問していました。
いつ何時、自分の身近に助けを必要とする生き物達がいるかもしれません。
そんなとき、今回のような救護の知識や技術を存分に発揮できるように勤めていきたいと感じました。
また、今回の参加者の皆さんが救護の最前線となって活躍されることを願っています。
さて、もう少し野生鳥獣の救護についてお話させてください。
救護が必要な生き物とそうでない生き物がいます。
人の手が必要な生き物:人為的要因でケガをした(人工物への衝突など)
油汚染や科学薬品汚染にあった固体
人の手が必要ない生き物:巣立ち直後でうまく飛べない
野生動物同士の争いでケガをした固体
なぜ、救護を必要としないのか??
それは、野生下(人間が関わらない世界や生活の中で起きることは、自然なことなので、人間か関わるべきではない。自然界の自然な出来事に人間はお邪魔してはならないのです。
でも、数の少ない生き物は人間が助けなきゃならないんじゃないの??
それは、なぜ数が減ってしまったのかを考えると見えてきます。
人間が森の木を切り、川や海を汚し、空に有毒ガスをまき散らす。
毛皮や食料として捕まえて殺してしまう。
こうしたことで、住む場所や命そのものを失い数が減ってしまった生き物が
地球上にはたくさんいます。
そういう生き物に対しては、人間が責任をもって手を貸し、助けてあげなければならないのではないかなぁと、私は思います。
皆さんはどう思いますか??
”平成23年度 第1回傷病鳥獣救護ボランティア入門 技術講座” に参加してきました。
この講座は、野生鳥獣が人為的な要因で保護された。または、保護を必要とす
る傷病鳥獣について、一般救護と重油汚染救護に内容をわけて行われます。
次回の講座は ”平成23年度 第2回 傷病鳥獣救護ボランティア養成講座”と題して、1月21日(土)を予定しています。
今回の講座では、重油汚染にあってしまった海鳥の体から、油を洗い落とす方法を教わりました。
午前中は座学にて、専門家の方から
・海鳥とは?
・センターの役割について
・油の洗浄方法につて
といった流れで学びました。 かなり専門的な内容も含んでいて
一緒に講義を受けていた小学生達も真剣に聞き入っていました。
午後からは実際に鳥の死体(保護されたが残念ながら助からなかった個体、すでに死んでしまっていた個体)を使って、保護個体と治療者の安全確保のための保定方法(個体の動きを制限すること)を学び、その後
洗浄→すすぎ→乾燥までを行いました。
海鳥の羽は、他の陸の鳥に比べると、ダウン(羽軸がないフワフワした羽)
が密に生えています。
このことから、空気の層がしっかりできて、”水に浮ける、保温、撥水”の効果がとても高いのです。
なので、洗浄するときに逆立てるように洗ったり、擦りつけると空気の層が作れなくなり水に浮くことが出来なくなったり、水が肌に直接触れて体温が下がってしまいます。
そのため、参加者の皆さんも真剣な表情で実技に取り組んでいました。
最後に、質疑応答の時間があり、参加者の皆さんも積極的に質問していました。
いつ何時、自分の身近に助けを必要とする生き物達がいるかもしれません。
そんなとき、今回のような救護の知識や技術を存分に発揮できるように勤めていきたいと感じました。
また、今回の参加者の皆さんが救護の最前線となって活躍されることを願っています。
さて、もう少し野生鳥獣の救護についてお話させてください。
救護が必要な生き物とそうでない生き物がいます。
人の手が必要な生き物:人為的要因でケガをした(人工物への衝突など)
油汚染や科学薬品汚染にあった固体
人の手が必要ない生き物:巣立ち直後でうまく飛べない
野生動物同士の争いでケガをした固体
なぜ、救護を必要としないのか??
それは、野生下(人間が関わらない世界や生活の中で起きることは、自然なことなので、人間か関わるべきではない。自然界の自然な出来事に人間はお邪魔してはならないのです。
でも、数の少ない生き物は人間が助けなきゃならないんじゃないの??
それは、なぜ数が減ってしまったのかを考えると見えてきます。
人間が森の木を切り、川や海を汚し、空に有毒ガスをまき散らす。
毛皮や食料として捕まえて殺してしまう。
こうしたことで、住む場所や命そのものを失い数が減ってしまった生き物が
地球上にはたくさんいます。
そういう生き物に対しては、人間が責任をもって手を貸し、助けてあげなければならないのではないかなぁと、私は思います。
皆さんはどう思いますか??