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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

アメリカオニアザミとの攻防戦

2011年08月26日
ウトロ
毎年恒例、林野庁のグリーンサポートスタッフの方々とアメリカオニアザミの除去作業をフレペの滝遊歩道で行いました。既に公園内で多くを見かけるようになってしまった、この外来種。せめて多くの人が散策するフレペの滝遊歩道では見えないようにしましょう、とのことでこの活動を行っています。
 しかし、皆慣れたもので、探し出すポイントが分かるようになってきたためか、確実に数が少なくなっている「気がする」と話しています。
さらに、今年はこの強敵に対抗して、例年より、2週間ほど早い6月27日に作業を行いました。大きく成長すると、とげが鋭く、また、体積が大きくなるため、抜いた後の運搬が非常に大変です。また、間を空けずに第2回も素早く行ってしまおうと考え、計画を立てていたのですが、天候や、日程調整の関係で、8月5日になってしまいました。この頃になるとたくましくなり、草原部にひょっこり頭を出していて、ピンクの花が際だち、見つけるのが容易です。


6月27日、第一回アザミ駆除。まだアザミが小さいので、ワラビの海をかき分けて探し出しました。

さて、炎天下の中、張り切って作業をおこないましたが、後ろを振り返ってみれば、まだまだ、鮮やかなピンクの花が目立ちます。遊歩道からほど近い道路沿いには多くのアメリカオニアザミがあるため、種子が供給されれば、また来春には根を張ってしまうのでしょうか。

 フレペの滝遊歩道の巡視は週に1回行っているので、せめて歩道脇のピンクの花だけでもと細々と回収を行っています。現在は既に綿毛も飛ばし始めており、この種子が定着した事を考えるとうんざりした気持ちになってしまいます。
 先日行われたしれとこ科学ゼミの際に、アザミの効果的な駆除の時期は、栄養が一番使われる花の咲いている時期だと伺いました。
ほんとですか?! ではこれからが勝負の時となるのでしょうか。



現在のフレペ。ガイド付きのツアーが行われているとアザミを駆除している姿は見せ物になります。