アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
悪戦苦闘中③ ~ティラピア編~
2012年03月26日
阿寒湖
グッピーの水槽が一段落したので、続いてはティラピアです。
水槽のセッティングは2度目なので順調に完了、問題は中身の捕獲です。
外来魚のいるオンネトー湯の滝は、オンネトー手前の雌阿寒温泉で冬季通行止めとなっており、片道4km以上を雪上歩行となります。
過去の冬季調査ではクロスカントリースキーで往復したそうですが、今回は捕獲した魚を背負っての帰路となり、こける訳にもいかず、スキーに不慣れな私は帰路をスノーシューとしました。
どちらにしろ現地での行動時にスノーシューが必要なので、行きは皆スノーシューを背負って、スキーで出発です。
菅野保護官には捕獲用のタモ網を背負ってもらいました。
私は、釣り道具と胴長を背負っています。
阿寒湖畔エコミュージアムセンターのスタッフ1名と、パークボランティア1名の計4名で、ひたすら”秘湯”を目指して滑って(たまに転んで)行きます。
やっとの思いで着いた湯の滝、感動もそこそこに、まずは腹ごしらえ。
一息ついたところで、いよいよ捕獲開始です。
(なお湯の滝での調査・捕獲・駆除行為は、関係省庁への申請・許可が必要です。)
エコミュージアムセンタースタッフとパークボランティアの方には、釣りによる捕獲をお願いしました。
菅野保護官は水温計測や周辺状況の調査。
私は胴長を着けて、池内の生息状況確認と下流河川でのタモ網による捕獲を行いました。
水温は前回12月からそれほど変わっておらず、左滝の池にはティラピアとグッピーが着実に数を増やしています。
ところが、右滝の池には魚の姿が見当たりません。以前はグッピーが大量にいたのですが…。
全滅するほど水温が下がっている訳ではないので、冬季の一時的な状況かもしれません(事務所のグッピーの件もあるので…)。
雪解け時にもこの状況が続いていることを願いつつ、河川でのタモ網による捕獲に移ります。
池の出口に設置してある遡上防止ネットへ向けて、河川下流からタモ網で追い込んでいきます。
タモ網で小さな個体を捕獲するまでに、釣りグループが大型の個体を釣り上げていました。
今回は駆除が目的ではないので、これで引き上げることにします。
念のため、グッピーも数匹捕獲して終了です。
さて帰りも2時間近くかかるので、捕獲した魚が水温低下で全滅しないよう、保温袋が必要です。
食品を入れる保温バッグでは勿体ないし、クーラーボックスではザックに入れにくいので、自作です。
気泡緩衝材で作った断熱袋の中にビニール袋を入れて、その中に魚とお湯を入れて密封です。
魚が弱らないよう、できるだけ多めにお湯と空気を入れた重たい袋を2つザックに詰め、胴長がザックに入らないので身に着けたままスノーシューで帰りましたが、人間のほうが弱ってしまいました…。
急いで事務所に戻り水槽へ入れてから数日、ティラピアは何とか無事なようです。
(グッピーは翌日までに3匹死んでしまいました・・・。)
ティラピアの様子は、次回「④~EMC展示編~」にて。
水槽のセッティングは2度目なので順調に完了、問題は中身の捕獲です。
外来魚のいるオンネトー湯の滝は、オンネトー手前の雌阿寒温泉で冬季通行止めとなっており、片道4km以上を雪上歩行となります。
過去の冬季調査ではクロスカントリースキーで往復したそうですが、今回は捕獲した魚を背負っての帰路となり、こける訳にもいかず、スキーに不慣れな私は帰路をスノーシューとしました。
どちらにしろ現地での行動時にスノーシューが必要なので、行きは皆スノーシューを背負って、スキーで出発です。
菅野保護官には捕獲用のタモ網を背負ってもらいました。
私は、釣り道具と胴長を背負っています。
阿寒湖畔エコミュージアムセンターのスタッフ1名と、パークボランティア1名の計4名で、ひたすら”秘湯”を目指して滑って(たまに転んで)行きます。
やっとの思いで着いた湯の滝、感動もそこそこに、まずは腹ごしらえ。
一息ついたところで、いよいよ捕獲開始です。
(なお湯の滝での調査・捕獲・駆除行為は、関係省庁への申請・許可が必要です。)
エコミュージアムセンタースタッフとパークボランティアの方には、釣りによる捕獲をお願いしました。
菅野保護官は水温計測や周辺状況の調査。
私は胴長を着けて、池内の生息状況確認と下流河川でのタモ網による捕獲を行いました。
水温は前回12月からそれほど変わっておらず、左滝の池にはティラピアとグッピーが着実に数を増やしています。
ところが、右滝の池には魚の姿が見当たりません。以前はグッピーが大量にいたのですが…。
全滅するほど水温が下がっている訳ではないので、冬季の一時的な状況かもしれません(事務所のグッピーの件もあるので…)。
雪解け時にもこの状況が続いていることを願いつつ、河川でのタモ網による捕獲に移ります。
池の出口に設置してある遡上防止ネットへ向けて、河川下流からタモ網で追い込んでいきます。
タモ網で小さな個体を捕獲するまでに、釣りグループが大型の個体を釣り上げていました。
今回は駆除が目的ではないので、これで引き上げることにします。
念のため、グッピーも数匹捕獲して終了です。
さて帰りも2時間近くかかるので、捕獲した魚が水温低下で全滅しないよう、保温袋が必要です。
食品を入れる保温バッグでは勿体ないし、クーラーボックスではザックに入れにくいので、自作です。
気泡緩衝材で作った断熱袋の中にビニール袋を入れて、その中に魚とお湯を入れて密封です。
魚が弱らないよう、できるだけ多めにお湯と空気を入れた重たい袋を2つザックに詰め、胴長がザックに入らないので身に着けたままスノーシューで帰りましたが、人間のほうが弱ってしまいました…。
急いで事務所に戻り水槽へ入れてから数日、ティラピアは何とか無事なようです。
(グッピーは翌日までに3匹死んでしまいました・・・。)
ティラピアの様子は、次回「④~EMC展示編~」にて。