2012年4月13日
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2012年04月13日初巡視
知床国立公園 羅臼 菅原 弘貴
みなさま、はじめまして。
今年の4月2日から環境省羅臼自然保護官事務所アクティブレンジャーに着任しました菅原弘貴(すがわらひろき)です。よろしくお願いします。
今日は、初の野付半島・野付湾鳥獣保護区の巡視を行いました。
野付半島・野付湾鳥獣保護区の巡視内容は、傷病鳥獣の確認・収容、エゾシカの食害状況の記録、外来種駆除、自然情報の収集、利用状況の収集などがあります。これらの業務を定期的に行っています。
今回の巡視では、野付半島湾内の氷が一部溶けており、オナガガモやヒドリガモなどもカモ類の小群を発見できました。ほかにも海側にはクロガモ、シノリガモなどのカモが見られました。また草原の野鳥では、ヒバリが姿を見せてくれました。ヒバリが来ると春の訪れを感じますね。この日は、アラナミキンクロという珍しいカモが来ていたらしいのですが、出会えなかったのでとても残念です。

ハシビロガモ
野付半島では年々エゾシカの食害が進んでいる様子で、昨年は多くのエゾカンンゾウの花のつぼみがエゾシカの食害に遭い、今年の開花状況が心配されます。エゾシカの個体数の増加が様々な形で自然環境に影響を与えています。私も自然環境の保全に貢献できるように、これから精一杯業務に取り組むとともに、その様子を情報発信していきますのでよろしくお願いします。
今年の4月2日から環境省羅臼自然保護官事務所アクティブレンジャーに着任しました菅原弘貴(すがわらひろき)です。よろしくお願いします。
今日は、初の野付半島・野付湾鳥獣保護区の巡視を行いました。
野付半島・野付湾鳥獣保護区の巡視内容は、傷病鳥獣の確認・収容、エゾシカの食害状況の記録、外来種駆除、自然情報の収集、利用状況の収集などがあります。これらの業務を定期的に行っています。
今回の巡視では、野付半島湾内の氷が一部溶けており、オナガガモやヒドリガモなどもカモ類の小群を発見できました。ほかにも海側にはクロガモ、シノリガモなどのカモが見られました。また草原の野鳥では、ヒバリが姿を見せてくれました。ヒバリが来ると春の訪れを感じますね。この日は、アラナミキンクロという珍しいカモが来ていたらしいのですが、出会えなかったのでとても残念です。

ハシビロガモ
野付半島では年々エゾシカの食害が進んでいる様子で、昨年は多くのエゾカンンゾウの花のつぼみがエゾシカの食害に遭い、今年の開花状況が心配されます。エゾシカの個体数の増加が様々な形で自然環境に影響を与えています。私も自然環境の保全に貢献できるように、これから精一杯業務に取り組むとともに、その様子を情報発信していきますのでよろしくお願いします。
2012年04月13日春の現場
支笏洞爺国立公園 支笏湖 福家 菜緒
みなさま、こんにちは。支笏湖アクティブレンジャー福家です。
支笏湖温泉、昨夜は雪、朝には雨、現在は気持ちよく晴れています。遠景の樽前山も、真っ白の中にちらほら山肌が見えるようになってきました。

4月12日 樽前山と風不死岳
そんな支笏湖の『今』を見られるのサイトがあります。
□インターネット自然研究所 http://www.sizenken.biodic.go.jp/live/index.php
支笏湖だけではなく、様々な国立公園などの『今』を楽しめます。
このライブカメラ、支笏湖温泉モラップキャンプ場に設置されており、先日カメラを点検するべく巡視に行ってきました。モラップキャンプ場にはまだまだ雪が多く積もっており、スノーシューでの巡視となりました。
しかし!春近し。いろんな木々の冬芽が今まさに開こうとしています。心はすっかり春気分。そんななか、変わったものを見つけました。
元気に上を向くホウノキの冬芽を見ていたら…

おお!ガの幼虫?春やね~。なんてことを思い、よく見ると…

幼虫ではなく、小さい卵がなんとも美しく整列した、卵の行列でした。
この卵の皆さんの正体は、アオクチブトカメムシ(カメムシ科)。5月頃卵から出て、羽化は7月頃、大人になると光沢のある緑色の2cmほどのカメムシになります。
この芸術的かつ几帳面な仕事に感動しつつ、小さな春探しの楽しさを噛みしめました。
支笏湖ビジターセンターでは4月22日、29日に自然観察会が催されます。
□ 支笏湖ビジターセンター
電話:0123-25-2453
HP: http://www15.ocn.ne.jp/~sikotuvc/
また、4月15日(日)には第36回支笏湖湖水開きが行われます。安全祈願祭とともに色々な協賛行事が行われ、遊覧船などの営業も開始されます。またヒメマスの稚魚放流も行われます。
春の空気がだんだんと濃くなっていくこの時期、皆さんと楽しめればと思います。
支笏湖温泉、昨夜は雪、朝には雨、現在は気持ちよく晴れています。遠景の樽前山も、真っ白の中にちらほら山肌が見えるようになってきました。
4月12日 樽前山と風不死岳
そんな支笏湖の『今』を見られるのサイトがあります。
□インターネット自然研究所 http://www.sizenken.biodic.go.jp/live/index.php
支笏湖だけではなく、様々な国立公園などの『今』を楽しめます。
このライブカメラ、支笏湖温泉モラップキャンプ場に設置されており、先日カメラを点検するべく巡視に行ってきました。モラップキャンプ場にはまだまだ雪が多く積もっており、スノーシューでの巡視となりました。
しかし!春近し。いろんな木々の冬芽が今まさに開こうとしています。心はすっかり春気分。そんななか、変わったものを見つけました。
元気に上を向くホウノキの冬芽を見ていたら…
おお!ガの幼虫?春やね~。なんてことを思い、よく見ると…
幼虫ではなく、小さい卵がなんとも美しく整列した、卵の行列でした。
この卵の皆さんの正体は、アオクチブトカメムシ(カメムシ科)。5月頃卵から出て、羽化は7月頃、大人になると光沢のある緑色の2cmほどのカメムシになります。
この芸術的かつ几帳面な仕事に感動しつつ、小さな春探しの楽しさを噛みしめました。
支笏湖ビジターセンターでは4月22日、29日に自然観察会が催されます。
□ 支笏湖ビジターセンター
電話:0123-25-2453
HP: http://www15.ocn.ne.jp/~sikotuvc/
また、4月15日(日)には第36回支笏湖湖水開きが行われます。安全祈願祭とともに色々な協賛行事が行われ、遊覧船などの営業も開始されます。またヒメマスの稚魚放流も行われます。
春の空気がだんだんと濃くなっていくこの時期、皆さんと楽しめればと思います。
とは言え、まだまだ利尻山は冬山同然!そんな中鴛泊避難小屋が使えなくなっているとの情報もあり、去る4月10日に利尻山登山道等維持管理連絡協議会として、利尻森林事務所の森林官と避難小屋まで登ってきました。
下の写真は8合目の長官山付近から見た山頂です。右下の避難小屋は2階部分だけが出ている状態です。
その避難小屋ですが、積雪期の出入り口である2階扉の羽目板が外され、小屋の中に雪が吹き溜まって扉が開かなくなっていました。おそらく、登山者の方が吹雪の中小屋に辿り着いたものの開け方が分からず、扉を壊して入ったのでしょう。避難小屋は緊急時に使用するものですし今回の利用者もやむを得ない事情があったのでしょうが、そのまま放置しておけば次の利用者に危険が及ぶこともありえます。小屋に何らかの異常があった時は、下山後に必ず管理者(利尻富士町産業建設課:0163-82-1111)までご連絡ください。
この日は小屋内の雪を掻き出し、扉も応急処置をしてとりあえずは使えるようにしてきました。また、扉が歪み内側のカギがかけにくくなっていたので扉上部にチェーンを取り付けたので、小屋を使用する際はこちらを使ってみてください。近いうちに残りの雪出しと、鍵の付け替えに行く予定です。
※注意!!
・本州以南ではあちこちで桜も見ごろを迎え春爛漫といったところですが、利尻山登山にはしっかりとした冬山装備と技術、余裕のある計画で臨んでください。
・登山前には必ず登山計画書を提出してください。各宿泊施設、鴛泊駐在所で受け付けています。現在登山口にポストは設置されていません。