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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

山も野原も綿帽子かぶり、枯木残らず花が咲く

2013年12月16日
ウトロ
11月末に知床五湖が閉園し、早半月。流氷がやってくる1月下旬までの2ヶ月間、ここ知床半島・ウトロの町は、人影もまばらで静まりかえります。知床のオフシーズンですね。
山の稜線上に見えていた雪が徐々に海辺まで降りてきて、とうとう知床半島全体が真っ白に覆われ、さあいよいよ冬が来るぞ、となるわけですが……



寝て起きたら一気に真冬だったッ!

先日12月15日の日曜日、道内は荒れに荒れ、各地で暴風雪が吹き荒れました。ここウトロも同様で、明け方「ゴゴゴゴ」という唸りが聞こえ、窓から外を見ると猛吹雪です。そして程なくして「バツン」という音と共に、真っ暗闇に。これは!と近所のコンビニの様子を確認して理解しました。

そう、停電です。

今年の3月、道内各地で死者を出した、あの暴風雪の悪夢が脳裏をよぎります。その後、停電と復旧を3度繰り返し、ようやく安定した頃にはもう日が傾き始めて……。



明けて16日月曜、フレペの滝へ巡視に向かいました。

積雪は20cmほど。まだスノーシュー等は不要で、長靴で行くことができます。ニュースに聞いた、道央の方の50~60cmなんて積雪に比べればかわいいものですが、それでも、白一色になった風景に冬の到来を実感した瞬間でした。

さてそんなこんなで今年もあと残すところ2週間、押し詰まって参りました。ちょっと気が早いようにも思いますが、皆様、良いお年をお迎えください。とりわけ雪国住まいで長期間ご自宅を空けられる方は、水道の水抜きをお忘れ無きよう……(自戒の念をこめて




おまけ: 雪化粧がまだナチュラルメイクだった頃の知床連山(11月末・知床五湖より)