北海道のアイコン

北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

夏休みイベントを開催しました。

2015年08月11日
苫小牧 平 尚恵

こんにちは。平です。

先日、ウトナイ湖では夏休みのイベントとして、小学生を対象に「環境省アクティブレンジャーのお仕事体験」を開催しました。

参加してくれた子供達には、自然情報の提供業務として観察路の生き物地図を作ってもらいました。


  

先ずはレクチャールームでアクティブレンジャーのお仕事について紹介した後に、生き物の観察方法を説明しました。

RAのお仕事を紹介

ボランティアのスタッフさんから観察時の注意点についてレクチャーを受け、いざ外へレッツゴーです!!

今回はビンゴをしながら、ゲーム感覚で観察を行いました。

子供達は小雨も気にせずカードを引いて出たお題に従って、昆虫や花や草、鳥などを探していきます。

ちなみに、ビンゴのお題は「小さいもの」「におい」「変わった形」など子供達の想像力を引き出すべく、発見したものは何でもOKというルールにしました。

こちらは、「音」のお題を引いて、湖に耳を澄ませる少年の図です。

 

スタッフの打合せ時には、ビンゴ出来なかった場合を心配していたのですが、そこはさすがの子供達。次から次へとお題をクリアされ、スタッフは記録にてんやわんや、ビンゴは全チームで完全制覇されるなど、お題をもっと難しくすべきでしたね。

センターに戻ってからは地図作りに取りかかりました。

写真と図鑑を見比べて名前を調べ、発見した場所を地図に記します。

中には子供達が新しく名付けた面白い名前もありますので、探してみて下さい。

私のお気に入りは、オオアワダチソウ(外来種)の駆除作業で観察路の横に積んであった塊を発見して言った男の子の一言です。

   

 「あ!!ビーバーの巣だ!!」

    

話を聞いて見ると、カナダへキャンプに行った時に野生のビーバーに出会ったそうです。

確かに言われてみるとそっくりですが、先入観でいっぱいの私の濁った目では、思いつきもしませんでした。

素敵すぎる発見に一瞬目頭が熱くなったのを、大げさな突っ込みで隠して観察を続けます。 

                     ※念のため、ウトナイ湖にはビーバーはいません。笑

   

   

子供達が真剣に制作してくれて完成した地図は、センターの図書コーナー横に展示していますので、ウトナイ湖にいらっしゃる際は地図で生き物の発見ポイントを確認してから散策にご出発ください。

イベントの最後にはアンケートを書いてもらい、将来の夢を聞きました。

1番人気は獣医さんで、パティシエや綺麗なお花と書いてくれた子もいました。

あれ? アクティブレンジャーが無かったけど、きっと書き忘れちゃったのでしょう。

  

今回参加してくれた子供達が、こういったイベントをきっかけに自然や生き物に興味を持ち、何年か後には一緒に地球環境を守る仲間として再会出来ればとても嬉しいですね。
次世代を担う子供達に自然の素晴らしさを伝えることは、私たちの重要な任務ですので、これからもどんどんイベントに参加してくださいね!!

私たちも、皆さんに楽しんでいただけるように工夫を凝らしてお待ちしています。

環境省か開催しているイベント情報はこちら↓

http://hokkaido.env.go.jp/to_2015/post_19.html