アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
利尻山での初冠雪とトイレブース閉鎖のお報せ
2015年10月02日
利尻礼文サロベツ国立公園
9月28日頃より、利尻山山頂付近で雪が降ったようだという話が島内で流れていたのですが、
ついに稚内地方気象台から9月30日に初冠雪を観測との発表がありました。
実際この日は、写真のとおり、麓からもうっすら白くなった山肌をはっきりと確認することができました。
こうした状況に備え、登山道は既に冬に入る準備を始めています。
沓形コースの全てのトイレブースは9月25日に閉鎖されました。沓形コースをご利用される方は、登山口や鴛泊コース9合目のトイレブースでトイレを済ませるようにしてください。また、鴛泊コースのトイレブースについても、10月上旬に順次閉鎖予定となっていますのでご注意ください。
初冠雪があったことからも分かる通り、これから山の上は一気に気温が低下し、冬山の様相となります。
事前に気象状況を確認し、無理な登山を行わないようにしてください。
また、天気が良い日でも気温の低下や汗冷えによる低体温症を防ぐため、フリースやダウンジャケットなどの防寒着や防水透湿性の雨具は勿論のこと、予備の着替えも携行するなど、防寒対策を確実に行って下さい。低体温症は命の危険を伴います。
今、利尻島では、しんと静まり返った森の中に冷たい風が枯葉を揺らす音が響き渡っています。
この音こそ、冬の足音というものなのかもしれないなどと考えながら、
私もそろそろ長い長い冬への備えを始めたいと思います。