アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
えりも岬と日高山脈
2016年05月10日
えりも自然保護官事務所
はじめまして、4月からアクティブ・レンジャーになりました。近藤です。
趣味は登山やサイクリングなどアウトドア活動全般です。
山と海に囲まれたえりも町は、私にとっては恵まれた環境です。
これは、学生時代にアポイ岳に登ったときに撮影したえりも岬の写真です。
免許を取って初めてドライブに訪れたのがえりも岬とアポイ岳でした。
ここに戻ってきたということに、なんとなく運命を感じています。
続いてこちらは、先日えりも山岳会のみなさんと登った豊似岳からみたえりも岬です。
このように、海と山が非常に近いのが日高山脈の特徴です。
風の強い日が多く、冬は特に厳しい環境になりますが、この日は暖かでした。
趣味の山の写真ばかりになってしまいましたが、私が普段行っていることを紹介します。
奥には、先ほど紹介した豊似岳が見えます。(以前に撮影された写真です)
えりも岬の波の弱い日には、このようにゼニガタが岩の上にあがってきます。
実は、このゼニガタの個体数は近年大幅に増えています。
えりもはサケや昆布などの海産資源が豊富です。
多くのゼニガタが生息できるのは、この豊富な海産資源のおかげなのですが、
ときには、漁業で捕獲した魚を食べてしまうこともあります。
環境省では漁業への被害を減らす取り組みを行ってきていますが、
そのためにはゼニガタに関する基本的なデータが必要です。
そのために、私は毎日岬から双眼鏡をのぞいて、
ゼニガタが何頭上陸しているかを数えています。
えりもはまだまだ寒いですが、アクティブ・レンジャー近藤は、日々精進してまいります。
以後よろしくお願いします。