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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

利尻山コマドリプロジェクトPR活動

2016年07月27日
利尻礼文サロベツ国立公園 今泉潤

利尻山の困(コマ)ったことを取り(トリ)除くプロジェクトは2014年より実施されています。困ったこととは登山道の荒廃やトイレ汚物による植生への悪影響です。

登山道の維持整備には継続的に多額の費用がかかり地元自治体・林野庁・環境省も費用負担しながら改善をすすめていますが足りません。そのために登山者や観光客の方に趣旨を理解して頂き賛同して下さった方から1口1000円の寄付を募りお礼としてバッチを進呈しています。今年も例年登山者が一番多い7月の連休にPR活動を行いました。


コマドリは本州では珍しい鳥ですが利尻島には高密度に生息しており、利尻富士町・利尻町両方の「町の鳥」です。PR活動中も会場そばで美しいさえずりが聞こえました。


開催した7/18は予報の雨ではなくよく晴れた日でした。

利尻富士町・利尻町・利尻森林事務所・(株)トレイルワークス・利尻礼文サロベツ国立公園パークボランティアの会・環境省が合同で行いました。また利尻島自然情報センターも共催で外来種除去活動を現地で実施しました。

登山道上では補修活動を実際に行ってPRし、山麓ではボードを使って説明して登山道利用者への理解を深めることができました。

今後もこの活動を継続して、利尻山と登山道の荒廃予防に役立てます。