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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

ゴロタ岬に階段が出来ました!!

2016年08月17日
利尻礼文サロベツ国立公園

こんにちは。礼文アクティブレンジャーの小笠原です。

気温の高い日々が続きますが、皆様体調などはいかがでしょうか。

天気予報などでご覧になることもあるかもしれませんが、道北は他の地域に比べると大変過ごしやすい日々が続いています。羨ましいと思う方も多いかと思いますが、しかしそれも屋外だけ。ひとたび熱が籠もりやすい屋内などに入ると、屋外とは一転、物凄い湿気と熱気で汗が噴き出て来るのです。外との差が大きいのもあって、体感では尚更キツく感じてしまいます。結局、夏はどこでも暑いモノなのだと実感している今日この頃です・・・。

 

そんな夏バテ気味の私ですが、先日礼文島の自然歩道における協働管理の一環として、ゴロタ岬における階段の設置に参加してきました。今回、階段を設置する事となったゴロタ岬という場所は、礼文島でも「岬めぐりコース」というトレイルコースの一部となっている人気の高い場所です。

この写真は今回よりも少し前に撮影した写真です。丸印が付いているところが今回、階段設置を行った場所となります。ここは急な坂道がダーッと続いており、足を踏ん張る場所が全くありません。しかもここは足下が崩れやすいため、油断するとずるずると足が滑り落ちてしまいます。こうなると土は流れて無くなってしまいますし、それを避けようと草の上を歩いてしまうと植生を痛める事となり、写真のような歩道の複線化へと繋がりかねません。そこで、有志で協力して、ここに階段を設置することとなったのです。

 

        

参加者全員で土を掘って、木をはめ込んで、固定して、埋めて、整えて・・・と太陽が照りつける中で作業をして3時間ほど。遂に階段が完成致しました。実際に歩いてみると、とても歩きやすいです。足が流れないというだけで安心感が違います。実際に利用者の方にも感想を聞いてみたのですが、歩きやすいと仰ってくれました。自分たちがやり遂げた事で誰かが喜んでくれるととても嬉しいですね。参加者の皆様、お疲れ様でした。

 

 

さて、8月も中盤に差しかかり、"夏休み"もそろそろ終わる頃に成りました。暑かった夏はあっという間に過ぎ去って、まもなく秋がやってきます。いよいよ礼文島の花シーズンも終盤に入ります。夏の花と、気の早い秋の花が共演する今の時期だからこそ見られる風景があるかもしれません。夏の最後の思い出を作りに、礼文島を歩いてみませんか?