アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
春うらら
2017年03月30日
知床国立公園
春山シーズンに突入して、浮かれています。知床国立公園ウトロの笠井です。
穏やかな天候が続き、雪国知床も春めいてきました。
根室海峡に浮かぶ流氷と国後島
山にはまだ雪がありますが、低地は雪解けが進んでいます。
暖かい陽気に生きものたちが動きはじめる気配を感じます。
知床では早くもヒグマが活動を始めています。
先日、現地調査にて、 流氷を背に崖を登るヒグマを見かけたのですが、別の日には、爪痕もしっかりとしたヒグマの足跡と出会いました。
このヒグマの足跡は大きく、雄成獣サイズです。
糞も発見しましたが、中にシカの毛が混じり、どうやらシカを食べている様子。
知床で散策する際には、事前に情報収集を行うと共に、ヒグマに出会わないために声を出したり、音の出るもの(クマ鈴など)を身に付けたりしてヒグマに人の存在を知らせながら歩きましょう。
私たちも巡視の際は、クマスプレーを持ち歩いています。
ヒグマ対策情報
知床半島先端部地区利用の心得 シレココ
<http://www.env.go.jp/park/shiretoko/guide/sirecoco/bear02/index.html>
公益財団法人知床財団 ヒグマ対処法
<http://www.shiretoko.or.jp/library/bear/>
ヒグマの出没に春の訪れを感じる知床国立公園です。