アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
夏への扉
2017年05月24日
ウトロ
山の新緑が暖かな陽射しに輝いて、時まさに春!たまに暑くてTシャツ短パンになる日がある知床国立公園・ウトロの高橋です。Tシャツ短パンと言えば、もはや夏と言っても過言ではないでしょう。そして夏と言えば......そう、「山」ですね!!!
羅臼岳はまだ残雪豊富ですが、四捨五入すればおおむね夏山です
というわけで夏山シーズン到来に先立ち、知床半島最高峰・羅臼岳に続く登山道の準備をしてきました。羅臼岳の登山道はウトロ側、羅臼側にそれぞれ1つずつあり、今回はそのウトロ側、岩尾別登山口での作業です。
岩尾別登山口に建つ羅臼岳登山者たちのベースキャンプ、木下小屋
登山口には、情報掲示板が設置されています。冬になると雪に埋もれてしまうため、壊れないよう毎年秋に
解体し、春を迎えて夏山シーズンが始まる今時分に組み立てる、というのが慣例になっています。
Before → After
登山道関係者(環境省、林野庁、北海道、地元山岳ガイド、山小屋管理者等々)らが集まり、協力して作業をおこないました。
掲示板は重厚かつ頑強な金属製で、屋根などは持ち上げるのに大人4、5人がかりの代物ですが、毎年多くの方々が参加してくださるおかげでサクサク組み立てられていきます。
サクサク組み立てられていく様子
ここにヒグマの出没状況や雪渓や危険箇所の状況など、登山道の最新情報が貼り出されます。羅臼岳に登られる方は入山前にぜひともチェックしてください!