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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

今年もやりました!外来種除去リレー

2017年05月30日
利尻礼文サロベツ国立公園

こんにちは!

礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。

6月直前。花が次々と咲き始めている礼文島。

礼文島だけに咲く固有種・レブンアツモリソウの花が開花しました。

中々立派ですよね?しかし礼文島の花はコレだけではありません!礼文島各地にて様々な花が、島を彩りはじめています。いよいよ礼文島の最盛期と言える「花のシーズン」が開幕です!╭( ` ・ω・)و


さて、そんな礼文島で、今年も「外来種除去リレー」を行いました。

ザックリ説明しますと「利尻礼文サロベツ国立公園に外来種が入ってきてこのままじゃマズいから、リレー方式で公園内各地にて除去活動をしましょう!」という活動です。

今年は幌延をトップバッターに、稚内、利尻、豊富と続き、礼文島がアンカーを務めました。

礼文島での外来種除去は昨年同様に、礼文島北部の鉄府海岸にて、セイヨウタンポポを対象に行いました。

在来種であるエゾタンポポの生息地を奪い、個体数を減らしていく恐れがあるため、除去は少しずつでも進めていかなければなりません。当日は天気こそ晴れましたが、空気が冷たく、風も強い日の活動となってしまいました。しかし、参加者の皆さんは風にも寒さにも負けず、パワフルに除去を行ってくれました。

スタッフ3名、パークボランティア7名の計10名での活動の結果、45リットルゴミ袋2つ半が集まりました。つまり、およそ120リットルのセイヨウタンポポが除去された事になります。鉄府海岸のセイヨウタンポポは徐々に数を減らしている事が見て取れるため、手応えを感じられる結果になりました。

忙しい中、皆様ご参加いただき本当にありがとうございます!!


礼文島は既に多くの観光客で賑わっています。外来種はこうした人の往来と一緒に、ちょろりと入ってくる事も少なくありません。外から種を持ち込まないよう、フェリーに乗る際には、皆様靴を一度トントンと叩いて、足の裏にくっついているかもしれない種などを払ってから乗船してくださいね。

未来の自然を守るためにも、どうかよろしくお願いします。m(_ _)m