アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
西別岳登山道巡視と山の守り人
2017年07月10日
川湯
7月5日 西別岳登山道案内板の破損情報を受け、佐々木・岡西アクティブレンジャーで巡視活動にいってまいりました。先ず避難小屋を訪れ、登山道の現状報告もかねて登山道の管理を委託している加藤さんにもご同行お願いしたところ、快諾。
とても雰囲気のある山小屋 今日の打ち合わせ風景
AM9:30 さあ、出発
30分歩いて振り返ると雄大な北海道の風景。 シラカンバのトンネルを抜けると...
ヒオウギアヤメの咲く草原 そして控えめな小ピーク
案内板と木道の状況も確認 早急な処置が必要
登山道管理の説明の一方、登山道の気になるところを補修。以前は生えていなかったササが山頂付近まで進出し、高山植物を覆いはじめ、花の減少が目立ちはじめたため、計画的なササ刈りをしてくれています。手鎌での丁寧な作業に思わず感謝の言葉が出ました。
「花が好きなんだ。せっかく咲こうとする花を守りたい。来てくれる人にみてほしいんだ。」
穏やかに語る姿にただ頭が下がりました。
美しい登山道と可憐な花、そして人
さぁ、帰ろう!
清々しい気持ちで山をおります。この道は通称「我慢坂」。佐々木レンジャー足先痛。岡西膝が笑いだす状況。そんな中、加藤さんは穏やかな表情で「いつもは走るんだ」。
加藤 利助さん、御年87歳。地上の星に会いました。