アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
春の釧路川へ
2018年05月11日こんにちは、釧路湿原国立公園の渡辺欣正です。
今日は、"カヌーイストの聖地・釧路川"へ。国立公園の中を流れる茅沼カヌーポートから細岡カヌーポートまでの15kmを巡視してきました。
カヌーが大好きな国立公園パークボランティアも一緒に、いざ出艇です!
まずは、「私たちが下った後はキレイ◎」を合言葉に、川のお掃除。水鳥たちが誤食してしまう懸念のあるルアーや、目立つゴミの回収をおこないました。
今年は早春に増水がありましたが、ゴミは少ない印象。日頃から、地元のカヌーガイドさんや釧路河川事務所さんにも見守られている美しい川だなと改めて感じました。
次に、危険箇所や注意点の確認。この区間では特に見当たりませんでしたが、湿原は昼になると風が強まることが多いです。余裕ある計画にしたり、写真のような蛇行の度に現れる流木・倒木は早めの回避が大事です。
ちなみに源流の屈斜路湖から釧路湿原まで釧路川をロングツーリングされる方は、弟子屈の街を過ぎてすぐのサンペコタンという地域に危険地帯があります。あらかじめポイントをおさえておいて、ポーテージ(回避)をオススメします。先日、私も出場させていただいた釧路川100kmカヌーマラソンのホームページが分かりやすいですよ。カヌー愛好家の皆さまが無事に湿原まで辿り着けますように!
最後に利用者の指導。国立公園の特別保護地区に立入りしている釣り人へ退去いただくようお願いしました。二本松橋より下流の右岸側がそのエリアにあたります。利用ガイドラインがありますので、釧路川でカヌーをされる方、そして同じ川で釣りを楽しむ方も、入川前にをご一読ください。
今日もたくさんの野生動物との出会いがありました。
アオサギ、タンチョウ、コガモ、マガモ、ヒドリガモ、オシドリ、オオバン、ウグイス、アカゲラ、ノビタキ、アオジ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、コチドリ、トビ、オジロワシ、エゾシカ、アメリカミンク
以上、春の釧路川より報告でした!