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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

避暑地の礼文島

2018年07月26日
利尻礼文サロベツ国立公園

こんにちは。礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。

最近は日本各地で猛暑となっていますね。

本州の方では40度を超えるような、暑すぎる日が続いているようです。

北海道でも熱中症には常に気を付けなければいけない時期なのですが・・・、本道から離れた礼文島では熱中症とは無縁だったりします。

吹き抜ける海風は涼しく、気温も上がったとしても20度を少し上回るくらい。

桃岩展望台などのトレイルコースでは、標高が少し上がることもあって清涼な空気に包まれています。

正に避暑地と言っていいでしょう。

さて、そんな誰もがうらやむ涼しさに包まれている夏の礼文島の様子をご紹介します。

6月下旬のゴロタ岬にて。手前にレブンシオガマ、奥にチシマフウロがあります。

夏の礼文を代表する花たちです。

夏の礼文島は色鮮やかな花々が多数咲き乱れます。

レブンキンバイソウなどが代表する黄色、チシマフウロなどの青、レブンシオガマやイブキトラノオといったピンク、レブンウスユキソウもしくはエゾニュウを初めとしたセリ科の植物による白。都会では見られない目の前一面の草花は、きっと暑さにまいった心もいやしてくれるでしょう。

※レブンウスユキソウ。ちょうど今の時期がピークです。

これから緩やかに終わりへと向かっていきます。

さて、花は見頃であり活動しやすい気候のため、多くの人が訪れている礼文島。

島を訪れた方々に礼文島の自然について知ってもらい、自然を守る活動のPR、トレイルコースを歩く際のマナーの普及を主目的とした「高山植物盗掘防止パトロール」が先日、720日に礼文島で行われました。

※パトロール中に出会った観光ツアー中の皆様(左側)にパンフレットをお配りしました。

あいにくの天気でしたが、それでも出会った方々にPRを行いました。

貴重な高山植物を盗掘から守るためのパトロールでもありますが、白昼堂々と盗掘を行う人は、最近は見かけなくなりました。

このため、このような日中のパトロールで大切なのは、たくさんの人に「自然を守るための活動」を知ってもらうことにあります。

正しい事を知っている人の目が増えれば、盗掘を考えている人達も動きにくくなり、正しい歩き方を観光客の方々が知ってくれれば、礼文の道が荒れるようなこともありません。

礼文の美しい自然を守るのは、私達のような関係者だけでなく、礼文島を愛する全員なのです。

※礼文島某所にて撮影したリシリソウ。今の時期の礼文島であれば良く咲いているのですが、

見ての通り、色が緑色に近く、また小さなお花なので見つけるのがちょっと難しいです。

また『リシリ』と名前に付いていますが、実は礼文島の方がよく咲いていたりします。

もちろんこの写真も歩道から、そしてコース外に足を踏み出すことなく撮影しています。

先日の暴風雨で花たちもダメージを受けましたが、まもなくツリガネニンジンやコガネギクといった新たな花々が顔を出してきます。

雨にも風にも負けず、そして猛暑と無縁の礼文島。

暑さにへこたれそうになったら、是非癒やされに礼文島へとお越し下さい。