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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

最果ての島の冬

2018年12月07日
利尻礼文サロベツ国立公園

皆様こんにちは。

礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。

初雪からしばらく。雪が降ったり、暖かくなって溶けたり、と秋と冬を行ったり来たりしている稚内及び礼文島ですが、皆様は如何お過ごしでしょうか?

最近は毎年恒例であるインフルエンザ流行の兆しも見え始めています。

どうか体調を崩さないようにお気を付け下さい。

さて、今回は12月の礼文島についてご紹介します。

雪こそ降りましたが、まだこんもり積もったというわけではないため、今のタイミングならまだ歩けるだろうと桃岩展望台コースにも行ってきました。

※荒涼とした冬の礼文。本格的な積雪はまだですが、それでも雪はこうして残っています。また一度気温が高くなり、雪が溶けそうではありますが、根雪になるのは時間の問題でしょう。

※晴れていたため気温は暖かめだったのですが、体感気温はマイナスでした。とにかく風が冷たい!

冬になると、礼文は西海岸側から大変強い風が吹き付けてきます。桃岩展望台コースも例外ではありません。むしろ、風の通り道にコースが作られているため、強烈な風が直に当たることとなります。今回コースを歩いた時も、冬の礼文の中では平時より若干強い程度の風だったのですが、それでも幾度となく体は風に煽られて転びそうになり、その冷たさによって体温が奪われてしまいました。

一緒にコースの巡視をした私の上司は「本州の3000メートル級の高山のようだ」と仰っていました。

しかしこの厳しい自然こそが、礼文の不思議で豊かな自然を生み出す要素になっているので、礼文の草花は逞しいなあと改めて感心しきりです。

師走に入り、既に年の瀬が直ぐ傍に迫っています。

平成最後の一年は皆様にとって、どのような一年間となったでしょうか?

私も反省すべき点、評価すべき点、色々ございました。

初心を忘れず、反省を活かし、上手くいったところはしっかり誇って、来年以降も頑張っていこうと思います。これからも宜しくお願いします!

※最後の写真は、礼文の人気観光スポット「澄海岬」。夏は穏やかで美しく、その名の通り「澄んだ海」が見られますが、冬になると大波が次々にうねりながら押し寄せるため、「荒れ狂う海」を感じさせます。