アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
風と、雪と、氷と
2019年01月28日こんにちは!礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。
今年も礼文の様子をたくさん伝えていきますので、宜しくお願いいたします。
さて、先日冬型の気圧配置によって列島全体を寒波が襲いました。
北海道も大雪に強風と凄まじいことになりました。礼文も例外ではありません。
強風によって海は大時化となり、フェリーは連日欠航。
これが何日も続いたために、島唯一のコンビニからは商品がどんどんと無くなり、町も外を歩く人は殆ど居らず、ひっそりとした雰囲気に包まれました。そんなタイミングに、私は礼文へ赴いておりました。
予定を超過して礼文に滞在する事になってしまい、皆様に真冬の礼文をお伝えするのに時間がかかってしまいました・・・・・。
さて、では気を取り直して早速、今の礼文をご紹介します!
桃岩展望台の途中で撮影した写真です。青い空や降り積もった雪が印象的ですが、この写真を撮影した時もずっと風が吹き付けておりました。
フェリーが動かなかった15日から17日の間に私が確認した最も低かった気温はマイナス13度!寒い!!風も強いからなおさら寒い!!!
もっと気温が低い場所も日本にはありますが、どちらにせよ寒いことに変わりはありません。そして、これだけ気温が低い状態で、風によって雪が飛ばされれば、剥き出しになった地面は凍っていきます。
それが桃岩展望台付近の状態です。雪は少しだけしか積もっておらず、殆どが風で吹き飛んでいました。アスファルトに至っては、完全に顔を出しています。
露出している部分の地面を触ってみると、しゃりしゃりというシャーベットのような音と感触がします。こういった特殊な条件が礼文を花の浮島と呼ばれる場所にしているのですね。
この写真は礼文の北側にある久種湖。最近の寒さで、全面結氷したようです。
しっかりと氷が固まれば、他の地域にある結氷した湖同様に上を歩くことも出来ます。
今回は見かけることはありませんでしたが、ワカサギ釣りをしている人も居るそうです。
風が強く、平地では雪に、山地では氷に覆われた礼文島。
一つの島の中で様々な景色を見ることが出来、同時に離島特有とも言える船が来ない間の島の様子を見ることができたのは、中々貴重な体験でした。
※最後におまけとして、先日浜頓別で撮影した写真を掲載します。さて、この写真にはオオワシが3羽写っているのですが・・・。皆さんはどこに居るかわかりますか?