アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
パークボランティア研修会を開催しました
2019年03月22日
釧路湿原国立公園
釧路湿原国立公園パークボランティア研修会「標茶町博物館へ行こう」を開催しました。
この博物館は、昨年7月オープンしたばかり。
標茶町(しべちゃちょう)は、釧路湿原国立公園のおよそ半分を占め、さらに町の北側は阿寒摩周国立公園にもかかっており、自然と歴史の宝庫です。
そして私が一番驚いたのは、膨大な昆虫標本。どうしてこんなに充実しているのでしょうか?
標茶町には、「釧路湿原を開発一辺倒でなく、国立公園にして守ろう」と舵を切ったキーマンたちがいました。そのひとりが昆虫博士の飯島一雄さんで、このコレクションはすべて寄贈されたものだそうです。再現された研究部屋の中で、スタッフの金子さんに解説いただきました。
イイジマルリボシヤンマは、飯島さんが釧路湿原で発見した新種のトンボ。生涯をかけて取り組まれた地道な研究のおかげで、この国立公園があることを実感しました。
つづいて、学芸員の坪岡さんに「文化財」をテーマにした講話を開いていただきました。
有形文化財の出雲大社に平等院、無形文化財の人間国宝、そして天然記念物の釧路湿原。文化財の種類や保護の歴史をご紹介いただきました。
国立公園でもあり天然記念物でもある釧路湿原も、唯一無二の宝。その価値を再確認する、貴重な機会になりました。どうもありがとうございました。
↓おまけ↓
今回の研修会は、釧路駅からJR釧網本線に乗って行きました。車窓からは特別天然記念物タンチョウ。
塘路駅を出たら天然記念物オジロワシ&オオワシがお出迎え。お宝いっぱいです。