アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
「花の浮島」礼文島アクティブ・レンジャーに着任しました✿
2019年05月07日はじめまして!こんにちは!
この春より、北海道の酪農学園大学を卒業し、利尻礼文サロベツ国立公園の礼文島担当のアクティブ・レンジャー(AR)に着任しました、津田涼夏と申します。前任の小笠原ARに代わり、これから礼文島の魅力を皆様にお伝えします。
さて、今年度の春より、礼文郡礼文町香深港フェリーターミナル一階におきまして、
稚内自然保護官事務所礼文事務室詰所を開設致しました。レブンアツモリソウの保護増殖事業計画や国立公園でのルールやマナー周知をお伝えすることができればと思っております。ぜひお立ち寄りください!!
写真1:礼文事務室詰所 (2018/4/4 香深港フェリーターミナル一階)
4月16日~18日の三日間、島内の巡視・歩道補修を行いました。風は強く冷たく、まだ寒い時期は続きますが、少しずつ春を感じるようになり、天候もよく気温も上がり遊歩道の雪は溶けていました。そんななか、久種湖を歩いてみると、ちらほらと芽をだしてきた植物に出会いました。
写真2:ミズバショウ (2019/4/16 久種湖) 写真3:キバナノアマナ (2019/4/17 久種湖)
久種湖周辺には、ミズバショウの群生地があり、多くのミズバショウが観察できます。他にはザゼンソウ等の花が咲いており、春の匂いを感じさせてくれました。
写真4:エゾエンゴサク (2019/4/18 ゴロタ岬) 写真5:キジムシロ (2019/4/18 ゴロタ岬)
ゴロタ岬へ向かう歩道のあちらこちらで青い花畑を咲かせているエゾエンゴサクや黄色の可愛らしさのあるキジムシロがみられました。
また、利用者の方が安全にトレッキングを楽しむことや高山植物の観察が行えるように、歩道外の踏み込みを防ぎ、高山植物を守るために、土嚢を用いてゴロタ岬の歩道の補修を行いました。北海道、礼文町、NPOや地元の方などが多く集まり、皆さんで協力して土嚢の設置を行いました。土嚢とは布の袋の中に土や砂を詰めて用いる資材のことであり、たくさん詰めれば詰めるほど重くてなり、なかなか持ち上がらなかったです。
ですが、皆さんの力を合わせた結果、半日で作業が終わりました。
写真6:ゴロタ岬遊歩道作業中(2019/4/16) 写真7:ゴロタ岬遊歩道作業後(2019/4/18)
私はアクティブ・レンジャーに採用されるまで礼文島を訪れたことがありませんでした。
初めての環境に戸惑いと不安もあったのですが、島の方は優しく、温かく迎えてくださり、本当に嬉しく思います。これから自分の役割を果たせるように尽力してまいります。
どうぞよろしくお願い致します☺