アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
宮島沼に夏鳥を見に来ませんか!
2019年05月08日皆さまこんにちは
宮島沼も担当しております。平です。
宮島沼(美唄市)には毎年、マガンの群が春と秋の渡りの中継地として訪れます。
普段はゆったりした時間の流れる宮島沼ですが、この時期だけは湖面はマガンやヒシクイ、ハクチョウ類で、センターはバードウォッチャーで大賑わいです。
沼では、早朝に塒立ち(ねぐらだち)と言って、周辺の田畑へエサを食べるため、日の出ご頃に一斉に飛び立つ光景が見られます。
~私が初めて宮島沼のマガンの塒立ちを体験したときの様子です~
寒さに耐えながら、白い息を吐き、観察小屋の横に立っている私の耳に、突然、走っているはずのない貨物列車の音が沼の奥から地響きのように届きました。次の瞬間、黒い塊が沼の奥からこちらに迫ってきたかと思うと、一瞬で空を埋め尽くし、薄曇りだったわずかな空の光を遮り、再び暗闇が訪れました。
あのときの衝撃と、生命の力強さは今も忘れられません。マガンの塒立ちはまさに圧巻です!!
沼の奥から迫ってくるマガン
空を埋め尽くすマガンの群
そう、そしてマガンは今年もちゃんと宮島沼にやって来ました。
先月の4月16日に宮島沼を訪れたときには、ちょうど6万羽に達したところでした。
沼の横で観察していると、近くに居た群が一斉に沼に戻ってきて、私の頭上を「ヒャララン・ヒャララン」と鳴き合いながら、旋回して沼に下りていきました。
沼近くの畑で 賑やかな声に上空を見上げると
春の渡り鳥たちはすでに北帰してしまいましたが、これからは夏鳥の季節になりますので、沼の野鳥観察はまだまだ楽しめます。
センターのパンフレットに宮島沼歳時記として、各月に観られる野鳥や見所を紹介していますのでご覧下さい。パンフレットはセンター入り口に置いてあります。
また、最新の野鳥の情報は順次更新される、ミヤログからもチェックできます。こちら
周囲を田んぼに囲まれた宮島沼はどこか懐かしい雰囲気が漂っていて、都会の喧噪を離れ一時の休憩するにはもってこいの癒やしスポットです。是非、宮島沼水鳥湿地センターへお越し下さい。