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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

定点撮影調査へ

2019年06月18日
釧路湿原国立公園 渡辺欣正

先日、釧路湿原国立公園の「定点撮影調査」に行ってきました。

これは、決まったポイントから季節や年を変えてパノラマ写真を撮影し、環境の変化を確認するための調査です。

調査地は全部で25箇所。そのうち辿り付くのが最も大変なのが、今回の地点。頼もしいパートナーであるパークボランティアの方々と地元ネイチャーガイドさん達にも同行いただき、入り組んだ山道を12km・・・頑張って歩きました。

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では、読者の皆様も調査員になったつもりで、同じ時期の20年ほど前の写真と、今回撮ってきたばかりの写真を見比べてみましょう。
2001529日撮影▼

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20196月6日撮影

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何か発見はありましたか?

私は、湿原の手前にある丘に注目しました。淡い茶色の笹原から濃い緑色の森林へと変化しています。

実はこの一帯は、国立公園の特別地域に指定されている他、NPO法人トラストサルン釧路が民有地であった所を買い上げ、永続的な保全に取り組んでいる場所です。釧路湿原とそれを囲う丘陵地が、国立公園に指定されて32年。湿原を潤す水源の森が育まれていることがよく分かりました。

途中、見晴らしの良い所で休憩。「いつかここも森の中になって景色が見えなくなっても、湿原は喜んでいるだろう。」と話していると、ネイチャーガイドのおひとりがアイヌの伝統楽器・ムックリを演奏してくれました。太古の昔へも未来へもタイムスリップできそうな不思議な音色と空気に包まれました。

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