アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
2泊3日南岳登山道整備作業
2019年08月23日はじめまして。6月からウトロ自然保護官事務所に着任致しました、小泉尚也と申します。
サケ・マスが大好きで、秋に一生懸命遡上する姿が今から楽しみで仕方ありません。知床のウトロ側の自然を皆様に発信できるよう努めていきたいと思います。よろしくお願い致します。
さて、去る7月28日から30日の間、2泊3日の行程で南岳の登山道整備を行いました。南岳とは知床連山にある標高1,459mの山になります。私はほとんど登山経験がありません。そこへキャンプ泊を伴う登山ですので、右も左もわからぬままのスタートでした。
今回の作業は、登山道を歩く妨げになるようなハイマツの枝やササなどを刈り払い、安全を確保するためのもので、地元の山岳ガイドの方を始め、林野庁職員、環境省職員が作業にあたりました。
登山道幅は限りがあり、荷物を背負ったままでの作業ということもあって、数メートル進むのも一苦労でした。
南岳のコル手前
南岳から風衝地地点
しっかり足下が見え、ザックへの引っかかりが気にならなくなる程度まで整備することが出来ました。
上から見てもくっきりと登山道が見えます。関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
今回の作業中に見つけた山の植物のたちです。
登山道沿いにたくさん見られたので、登山道から足を踏み外さないように気をつけて歩きました。
とてもきれいに咲いていていました。
他にも、山で気をつけてほしいことがあります。
ヒグマです。
最近、北海道でヒグマ目撃のニュースをよく耳にしますが、知床連山でも多くの目撃情報があります。
ヒグマも人間と同じように歩きやすい登山道を利用しているようです。
登山道では視界が悪いところもあるので、ヒグマとばったり出会わないように、クマ鈴や声を出して歩くなど事前に自分の存在を知らせてあげることが重要です。
ハードな巡視でしたが、疲労よりもここまで登ったという達成感の方が上回り、山の魅力にはまりつつあります。私はまだ羅臼岳・硫黄山ともに頂上を踏んでいないので、いつ踏みに行くか模索しております。
是非皆さんも知床の山に挑戦してみてはいかがでしょうか?
尾根に立ち喜ぶ小泉です。
それではまた!