アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
阿寒摩周国立公園 深まる秋
2019年10月07日阿寒摩周国立公園では日ごとに気温が下がり、それと共に山々が錦の絨毯を敷いたように色づき始めました。
秋晴れの10月2日、阿寒摩周国立公園の北側に位置する藻琴山巡視に行ってきました。
藻琴山は、屈斜路湖外輪山の中で一番標高が高く、その高さは丁度1000m!手軽に登れる山として人気が高く、シーズン中は多くのハイカーで賑わいます。登山道は、『スカイライン遊歩道』『望岳台遊歩道』『銀嶺水遊歩道』の3つのコースがあり、それぞれ楽しまれています。藻琴山と登山道については、下記アドレスでもご紹介しています。
https://www.kawayu-eco-museum.com/mtmokototrail/
「ハイランド小清水725駐車場」
藻琴山登山で一番利用者が多い『スカイライン遊歩道』の登山口です。今日はここからスタート。
ハイマツ帯を10分ほど登るとお地蔵さんが祀られている広場に出ます。このまま直登すると、藻琴山山頂まで30分程で到達します。今日は向かって右に伸びる『望岳台遊歩道』に入ります。
望岳台遊歩道へ入ったら景色が一変!紅葉のトンネル。
「さくさく」と落ち葉を踏みしめる音が心地よい
間もなく色が更に濃くなり錦秋の候を迎えます。山向こうはオホーツクエリアが広がっています。
案内板も各所分岐点に設置され安心。今度は『銀嶺水遊歩道』へ向かいます。
アップダウンを繰り返し小さな沢を越えると、銀嶺水山小屋とバイオトイレがあります。
山小屋の手前に湧き出している「銀嶺水」で渇いたのどを潤す。美味しい!
元気を蓄えたところで、ここから約1キロ登ると...
「藻琴山山頂」
少し靄がかかっていましたが、360度の大パノラマが広がります。屈斜路湖沿いに今日の帰るルート、『スカイライン遊歩道』も見えます。あとは緩やかに2キロほど下ると、スタート地点の「ハイランド小清水725駐車場」へ出ます。
今回は、藻琴山を全部周遊する約8キロのコースを3時間かけて巡視しました。
藻琴山は天候さえ安定していれば気軽に楽しめる山ですが、大自然の中であることは間違いなく、基本的な山の装備や付近の情報収集は忘れずに、安全登山を心がけてください。また、『銀嶺水遊歩道』を除き、登山道途中にはトイレがありません。携帯トイレも持参しておくと、急なときにも安心できるので、お勧めです。
今、阿寒摩周国立公園は、屈斜路湖周辺を中心に紅葉スポット満載!
川湯エコミュージアムセンターではこの他にも現地のリアルタイムな情報も紹介しています。
建物の2階には国立公園を利用される方に、より「上質な時間」を提供することを目的として、新たにカフェもオープンしました。
川湯エコミュージアムセンター2階「ナショナルパークスタイルカフェ」
(営業時間:11時~16時,水曜日定休)
登山情報はじめ、阿寒摩周国立公園についての情報収集や、「ちょっと休憩」にもピッタリ。是非お立ち寄りください!
▼川湯エコミュージアムセンター ホームページ