アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
鳥好きの祭典
2020年02月10日こんにちは。今回は根室市で開かれた「ねむろバードランドフェスティバル(以下ねむろBLF)」に知床ウトロ海域環境保全協議会の活動として出展してきましたのでご報告します。
根室は「野鳥の宝庫」とも言われ、日本を代表するバードウォッチングフィールドの一つ。イスカやコミミズクなどちょっと珍しい鳥が根室では見られることがあります。
そんな根室で13回目を迎えるねむろBLF、会場はメイン会場と道の駅に分かれており、今回私たちはメイン会場での出展でした。今年のねむろBLFのイチオシはコクガン。私のイチオシはアオバト。
知床ウトロ海域環境保全協議会では主にケイマフリについて普及啓発活動をしており、今回の出展でもばっちりアピールをしてきました。手ぬぐいを買って頂いた皆さまありがとうございました。売り上げは海鳥の保全活動に役立てられます。
会場では美麗な写真やイラストコンテスト、コクガンについての講演会や野鳥トークが開かれ終始鳥づくしでした。
鳥図鑑の絵を多数書いている谷口高司氏による「タマゴ式鳥絵塾」に参加しましたが驚きました。
まともに絵を描けない私が鳥の形をしたルリビタキを描けたんです!!
自分でもびっくりしました。誰が描いても描けるというのはすごいことです。
イベント中は多数のバードウォッチングツアーが組まれており多くの参加者がいたようです(参加したかった)
鳥まみれの3日間はあっという間に終わり。皆さまお疲れ様でした!
知床世界遺産センターでも鳥の特別展を開催しております。この時期多くやってくる海ワシの展示です。(海ワシとは海岸や水辺に生息し魚を主食とするワシの総称です)
毎年行っているモニタリング調査の速報や、特徴の違い、実寸大のシルエットなどワシだらけの展示をしております。
この冬知床に来られる方はぜひ遺産センターに足を運び、ワシについて学んでみてはいかがでしょうか?
スタッフ一同お待ちしております!
オマケ
私のイチオシの鳥、アオバト。新緑のような美しい緑の体と歌うような鳴き声が特徴です。良いですよ、アオバト。
なぜ、緑なのに青なのか。それは名づけられた当時、「緑」という言葉が日本にはなかったため、広い範囲の色を指していた「青」が付けられたからだそうです。信号の色が緑なのに「青信号」といっているのもこれにちなんでいたりします。良いですよ、アオバト。
学名はTreron sieboldii。あのシーボルトの名前が付けられています。博物学者として日本の生き物に関する資料を数多く残した彼に敬意を表して献名されました。他にもオニヤンマやサクラソウなど彼の名前が付いている生物は多いです。
余談がすぎました、ではまた!