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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

シマフクロウの営み、タンチョウの暮らし~標津川流域に生息する希少な鳥たち~

2020年02月14日
釧路湿原国立公園

皆さまこんにちは。
昨年末あたりから、釧路湿原野生生物保護センターの敷地内には、エゾユキウサギが生息しているようで、最近は、毎日増えていく足跡を観察するのが日課となっています。
雪が積もると、このように動物たちの痕跡が見られます。

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<写真>昨年末、突如センターに現れたエゾユキウサギとエゾユキウサギの足跡

さて、先日2月11日に、シマフクロウ・タンチョウ・オジロワシ・オオワシ4種における生息環境整備事業の一環として、中標津町市民文化会館にて市民フォーラムを開催しました。
関係者の方々と「何人の方が来場してくれるかな」、「来てくれるといいな」とドキドキしていましたが、100人近くの方々が足を運んでくださいました!
(
たくさんの方が聴きに来て下さりとても嬉しかったです。)

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<写真>会場の様子

フォーラムでは、『シマフクロウの営み、タンチョウの暮らし~標津川流域に生息する希少な鳥たち~』という題目のもと、シマフクロウとタンチョウの過去から現在までの実情を、シマフクロウの調査・研究を長年されている山本純郎氏、竹中健氏、タンチョウの調査・研究を長年されている百瀬邦和氏に講演いただきました。また、環境省の取組について釧路自然環境事務所より紹介させていただきました。

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<写真>講演の様子

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<写真>講演の様子

シマフクロウは、かつては北海道全域に1000羽以上生息していたとされています。
その後、開発等により、大木の消失や河川環境の悪化等生息地の環境悪化により70羽近くまで減少しました。
そんな危機的状況から、保護活動が始まりました。
研究者の方々のご尽力と、様々な関係機関の方々のご協力で、現在では、165羽(72つがい+2017年標識ヒナ数。平成29年度環境省発表確認数)と少しずつ生息数が増えてきました。
しかしながら、まだまだ安定的な生息状況にはほど遠く、『保護活動』や『見守る』ということを続けていく必要があります。


今回の講演の中で研究者の方々も言われていましたが、これまで行われてきた個体の保護だけでなく、生息環境そのものを整備していくことが今後特に求められるので、研究者、関係の行政機関、漁業や農業に携わる方々、そして地域に住まれている皆さま全員のご理解とご協力が、必要不可欠であることを強く感じました。