アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
ウトナイ湖の生き物 ハクチョウ
2020年06月05日こんにちは、野生生物課の大久保です。
早速ですが、皆さんは、住んでいる市町村のシンボルを知っていますか?
ウトナイ湖のある苫小牧市のシンボル、市の鳥はハクチョウです。
市の公式キャラクターの一つが、ハクチョウをモデルにした「とまチョップ」だったり、
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターのマスコットキャラクターもハクチョウをモデルにした「ラムート君」だったりして、市とハクチョウとの関わりは深いです。
ラムート君
とまチョップについては、こちらの「とまチョップの部屋」をご覧ください。
ウトナイ湖では、オオハクチョウやコハクチョウ、外来種のコブハクチョウを見ることができます。
オオハクチョウ
その3種の特徴は、
コブハクチョウは、名前の通り額の前に黒いこぶがあります。
オオハクチョウは、コハクチョウよりも大きく、顎が長いのが特徴です。上くちばしの付け根(上嘴基部)の黄色は先端へ長く伸び先がとがっています。
コハクチョウは、オオハクチョウよりも小さく、顎が太く短くなっています。上嘴基部の黄色はとがっていません。
遠くにいるのを見分けるのは、難しいですが、よく観察するとだんだんと識別できるようになってきます。
すぐに見分けられるようになると、そんな自分がちょっと誇らしくなります。
コブハクチョウ
ぼやけていますが、コブがあるのがわかりますか?
ハクチョウは、優雅でしなやかで真っ白な姿が美しく、バレエの演目の主人公や、アンデルセン童話のモデルにピッタリですが、その一方で、春には田んぼで泥まみれになって採餌する野生のたくましさも見せてくれます。ウトナイ湖では春と秋に見ることができ、わずかに越冬個体も見られます。夏はサハリンやカムチャツカ方面で繁殖活動しています。
どのハクチョウも餌は、湖の水生植物の茎や根、種子を採食します。
たまに湖にパンが落ちていることがありますが、パンは人間の食べ物です。
野生動物の健康のために、そして湖の水質悪化防止と衛生のために、さらに、湖とそこで生息するすべての生き物の生態系のバランスを保持するためにも、餌をあげないでください。
ウトナイ湖の"自然食"で生きるハクチョウや水鳥、野生動物の本来の姿を楽しんでください。
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