アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
宮島沼での初雁(はつかり)
2020年09月17日こんにちは、野生生物課の大久保です。
札幌は9月に入ってからも蒸し暑さが続いていますが、宮島沼へ行くと、沼の周りは一面稲穂が黄金色に染まってきていて、確実に季節が巡っていることに気がつきました。
9月に入ると宮島沼ファン、渡り鳥ファンの皆さんは、そろそろかな?と気になる季節。
9月中旬になり宮島沼のブログのアクセスも増え始めたそうです。
そろそろ・・・とういうのは、秋になると渡り鳥のマガンが越冬地に移動する途中で宮島沼に集まるので、その渡り鳥が来始めただろうかと気になること。
本日9月17日に行った際には、まだ沼は静かで、数匹のカモたちが伸びやかに優雅に沼を縦横無尽に泳いでいました。
カルガモ アカエリカイツブリ
マガンはいつ頃に渡り始めてくるのかというと、
不思議なことに宮島沼での初雁は2017年、2018年、2019年と9月15日でした。
「初雁(はつかり)」というのは、その夏に産まれた幼鳥を含む群れを初めて確認した日のことをいいます。
では、今年はどうだったでしょうか?
なんと!!
今年も15日に初雁を確認しました。
それにしてもなんで毎年同じ日なんだろう?
渡り鳥には解明されていない不思議なことがまだたくさんあります。
今回は謎も魅力の一つとしておきましょう。
昨年11月13日のマガンのV字飛行
9月15日に初雁確認後、例年9月下旬から10月上旬に飛来数は最大になり、沼が氷結する前にはマガンはいなくなります。
宮島沼では、近況をブログ(ミヤログ)でお知らせしていますので、マガンの最大飛来日や飛来数なども予想しながらぜひご覧ください。
宮島沼水鳥・湿地センター内にある、自然観察ニュースも日々更新しています。
宮島沼の周りでも鳥の観察ができ、9月10日にはチュウヒやダイサギ、アカゲラが観察でき、モズの幼鳥がとても賑やかに鳴いていました。
チュウヒ ダイサギ アカゲラ
なお、宮島沼水鳥・湿地センターでは、9月1日よりAR写真展を開催しています。
宮島沼にお越しの際には是非お立ち寄り下さい。
9月27日まで開催しています☺!!