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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

子どもパークレンジャー活動もスタート!

2020年09月28日
利尻礼文サロベツ国立公園 青山留美子

雨と強風の日が増えると共に寒さも感じる日が増えてきており、早くもストーブをつけたい衝動に駆られているサロベツ担当の青山です。

今年度も、サロベツにて子どもパークレンジャー(以下JPR)の活動が始まりました。

当初、6月より始めるはずでしたが、時期を変え、内容を変え、回数や参加人数も制限した上で、

やっと第1回目を913日(日)に開催できました。

1回目のテーマは「海岸の漂着物について」なため、サロベツ湿原センターに集合後、早速移動開始です!

ハマナスのトゲトゲを乗り越えて進むと、海岸にたどり着きました。

漂着物も少なく、きれいな砂浜に見えますか?

みんなで集めてみると、こんなにありました。

漁港の隣にあるためか、浮きがたくさんありました。

でも、数で一番多かったのは、ペットボトルです。中身が入っているものまであります。

缶は少なく、瓶が多くありました。

これらは、事前にみんなで考えて、砂浜に絶対あると思う8種類<ペットボトル、木(流木)、貝、網、浮き、瓶、空き缶、サンダル>を決めて集めたものです。

さすがに地元の子たちなので、砂浜にある漂着物についてよく知っていました。

更に、8種類の他に、それぞれが見つけたスペシャルを一つ発表してもらいました。

すると、更に様々な漂着物があることがわかります。

特に、外国語が書いてある物が目についた様で、韓国語やロシア語、英語表記のものを見つけていました。

集めた物の中で、もともとここにはなく、持って帰られる大きさの物は、すべてゴミとして回収しました。

これらの漂着物がどこから来たのか?そしてどうなるのか?

漂着物の調査をすることが、今回のJPRの指令でした。

午前中は砂浜で実際の様子を調査し、午後からは室内で海洋ゴミ問題について考えました。

海洋ゴミが絡まった鳥やアザラシなどの写真を見たり、細かくなった海洋ゴミを魚などが食べたりしている事や、子どもたちが40歳になる頃には、海は生き物よりもゴミの方が多くなっているかもしれないという話を聞いたりと、ショッキングな現状を知りました。

午前中に見た海岸でも起こっている事かもしれません。

そうならないように、少しでも海洋ゴミを減らせるように、自分が今日からできることは何か、最後に考えてもらいました。

子どもたちの考えは、サロベツ湿原センターで展示中です。

あなたなら、今日から何をしますか?