アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
落雁
2020年10月23日
苫小牧
こんにちは、野生生物課の大久保です。
季節が巡り札幌周辺は秋本番、紅葉が見頃になり、雪虫も飛び始めました。
市内や近隣市町村でもハクチョウの群れが飛んでいるのを見かけるようになり、多くの渡り鳥たちは本州へと向かっています。
宮島沼では、10月4日に55,000羽のマガンを確認した後、沼に滞在するマガンは少しずつ減ってきていて、今は、コハクチョウの滞在が目立つようです。ウトナイ湖でも、マガン、ヒシクイ、カモたちに混ざってオオハクチョウ、コハクチョウが集まってきています。
渡り鳥が多く立ち寄る沼や湖では、時期によって羽を休める鳥種が変わるのがおもしろいところです。
9/30宮島沼 沼いっぱいのマガン
10/14ウトナイ湖 ハクチョウとガンカモ類
10/14ウトナイ湖 湖面を飛ぶヒシクイ
10/14ウトナイ湖道の駅展望台 ウトナイ湖対岸に集まるガンカモ類。
沼に集まるマガンたちを見ていたら、周辺の安全を確認して、体を左右に振りながら着水していることに気がつきました。空から木の葉が落ちるように降りてきて着水するので、その様子が「落雁」と言われているそうです。
9/30宮島沼
時期的に渡り鳥の数は少なくなりつつありますが、この時期にしか見られない水鳥たちをじっくり観察できます。
宮島沼やウトナイ湖に足を運んでいただき、マガンがはらはらと舞いながら着水する姿を是非ご覧下さい。
すごい技に感心します!!