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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

錦秋の豊似湖

2020年10月29日
えりも自然保護官事務所 熊谷 文絵

みなさんこんにちは。

すっかり寒くなってきましたね。体調崩されていませんか?風邪などひかぬよう、気をつけましょう。

北海道の"秋"はとっても短い!存分に楽しみたいところですが、えりも自然保護官事務所の業務は秋が最繁忙期。11月20日頃までゼニガタアザラシによるサケ被害調査のため、乗船の毎日を過ごしています。そのため事務所と現場の往復になりがちで、知らぬ間に秋が終わってしまう年もあります。今年は秋を満喫したい!と、えりも町が誇る「豊似湖」に行ってきました。

10月27日時点で、豊似湖の紅葉はやや見ごろを過ぎたようでした。

2018年撮影の一枚ですが、一番よいタイミングではこんなにも美しい紅葉を見ることが出来ます。

この写真のタイトルは「錦秋の豊似湖」。まさに燃えるようなエネルギーを感じます。

美しい紅葉にきれいなハート型。なにかいいことでも起きそうな予感がしてきます。

この場所には多くの生物が生息しており、中でもナキウサギが人気です。この日も、カメラを構えタイミングを計っている方々がいました。

私はこれまで何度も通っていますがナキウサギを見れたことはなく、いつも鳴き声を聞いては「いるいる、元気そうだな」と思っています。他にも、気づくと足元にシマリスがいることもあり、ちいさな動物たちが楽しませてくれます。

 

  

豊似湖の紅葉は終わりでしたが、そこまでの森はどこを見ても美しく、鳥がさえずり何ともいい時間が流れます。道中大きな角を携えたオスジカがよく飛び出してきます。シカは1頭いたらそれに続いて複数頭が飛び出してくることもありますので、お越しの際は十分気をつけながら走行してください。

風が強くなる前に秋を感じることが出来ました。中々遠出しづらい今ですが、森はしっかりと季節を進めています。えりもの主要道路から外れた場所なので中々見る機会はないかと思いますが、えりもにもこんな場所があるんです、私の町内お気に入りスポットのひとつ。

これからは強風、いや暴風吹き荒れるえりも。特に12月~2月は本当に強い風が吹きます。風が強まる前に、もう少しだけ秋を楽しみたいです。えりも町にお越しの際は、暖かく、風を避けられる服装を!