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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

今年のサロベツ・エコモーDay

2020年11月20日
利尻礼文サロベツ国立公園 青山留美子

暖かい室内や車内から外に出る時に、勇気と覚悟が必要になってきている、サロベツ担当の青山です。

今年は様々なイベントが中止になっていますが、

サロベツでも例年行っていた自然再生をPRする一大イベント「サロベツ・エコモーDay」が、もれなく中止になりました。

そもそも「サロベツ・エコモーDay」とは......

サロベツでは、平成17年より、「湿原の自然再生」「農業の振興」「地域づくり」を目標とした自然再生事業が行われています。これら自然再生への取り組みを持続的なものにするためには、地域全体で協力した取り組みや、上サロベツならではの特徴ある地域づくりを進めていくことが必要です。そこで、「サロベツ・エコモーDay」での様々な企画を通して、湿原の保全や農業に関わる方々が交流を深め、上サロベツならではの特徴ある地域づくりに向けて地域全体が協力し合うきっかけになることを目的として、平成24年から開催してきました。

過去8年続けてきたイベントを、中止によって途切れてしまってはもったいないとの思いから、

新型コロナウイルス対策を講じて3密を避けながら、展示などで見てもらう代替えイベントを、

1114日より豊富町にあるサロベツ湿原センターにて開催しております。

過去のエコモーDayで行った各種イベントの紹介や、地域で様々な活動を行っている各団体の紹介などなど、

サロベツ湿原センター内を大きく使って展示していますので、順路に沿って進んで下さい!

サロベツ湿原センターの真ん中に作られた、自然再生事業を体感できるコーナーもおすすめです。

湿原と農地が隣あう場所に作られた「緩衝帯(かんしょうたい)」。その左右に作られた水路によって、湿原側は水位を保ち、農地側からは水を抜く、相反する両者の希望が叶えられています。

その緩衝帯を歩いているかのごとく感じられる展示です。

緩衝帯は、北海道開発局さんが行っている自然再生事業の一つです。

ドローンを使って撮影された映像も用意していますので、併せてご覧頂き、自然再生事業を体感して下さい。

その緩衝帯によって保たれた湿原内で、環境省も様々な自然再生事業を行っており、それらをパネルや写真にて紹介しています。

そして、これらパネルから答えを探すクイズラリーに参加して頂くと、豊富牛乳のプレゼントも用意しております!40個限定ですので、お早めにお越し下さい。

サロベツ・エコモーDayのこれまでの様子を含め、湿原と農業の共生を目指しているサロベツ自然再生事業についてや自然再生が行われているサロベツを舞台に活動している様々な団体についてなど、

この地域の事を知って頂ける展示になっていますので、お近くへお越しの際は、是非一度ご覧下さい。

【サロベツ・エコモーDay ~これまでのあゆみ展示会~ 】

開催場所:サロベツ湿原センター(豊富町上サロベツ8662

開催日時:1114日(土)~121日(火)

     午前10時~午後4時まで

     毎週月曜日休館※月曜日が祝日の場合は翌火曜日が休館