アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
高病原性鳥インフルエンザ 職員研修
2020年11月12日
苫小牧
こんにちは。野生生物課の大久保です。
今年も北海道地方環境事務所では、11月6日に高病原性鳥インフルエンザ対応の職員研修を行いました。
気温が低くなり空気が乾燥してくると、人間の世界でもインフルエンザ対策が求められるように、野鳥の世界でも、高病原性鳥インフルエンザウイルスが野鳥から家きんへ感染拡大しないための細心の注意が必要です。
高病原性鳥インフルエンザは伝染力が強く、特にニワトリに対しては高致死性のウイルスなので、感染鳥類の早期発見、早期回収がとても重要になってきます。
高病原性鳥インフルエンザの職員研修では、札幌管内の各事務所の保護官やアクティブレンジャーに対して、野鳥の死亡個体や衰弱個体の情報の受付からそれらを回収、検査材料を採取し、検査機関への送付などの一連の対応が迅速にできるように、毎年実施しています。今年は大勢集まれないので、研修を受けたことがない最小限の職員を対象としました。
みんな真剣に実習に取り組みました。
なお、鳥インフルエンザウイルスは、野鳥観察など通常の接し方では、ヒトに感染しないと考えられています。正しい情報に基づいた冷静な行動をお願いいたします。