アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
観光シーズンに向けて準備中
2021年04月30日
利尻礼文サロベツ国立公園
皆さん、こんにちは。利尻事務室の室田です。
道内も桜が咲き始め、外出が楽しくなってきましたね。最近の利尻島は雨が多いせいか
雪解けが早く、利尻山も衣替えを始め、裾野から色合いに変化が出てきました。
【利尻事務室からの景色】
4月下旬、最高気温は10度。これでも利尻島は暖かくなってきた方です。春を感じるのは
気温だけではありません。山菜のアイヌネギが食べごろになり、ニシンが産卵に訪れて海面が
白くなる現象の群来(くき)が起きるなど、利尻島は様々な自然の変化が季節を知らせてくれます。
高山を有する離島だからこそ、山、海の恵みを感じられる。利尻島の大きな魅力のひとつですね^^
【群来:ニシンの放卵・放精】
利尻島の定番の観光地である「姫沼」に沼を周遊できる木道があります。
雪解けが進み巡視すると、木道の板が複数外れていました。
犯人は利尻の冬から春にかけての寒さです。姫沼は標高130mの位置にあるため、厳しい寒さに沼も
地面も凍結します。そして、春に雪解けとともに地面も溶けていきます。
この地面が固まり、溶ける変化によって木道が歪み、破損してしまいます。
花が咲き始める5月の連休に間に合うよう復旧作業を進めていますのでご不便をおかけしますが
開通をお待ちください^^
【姫沼】