アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
業務開始から3週間、出会った自然
2021年05月27日
川湯
はじめまして、5月に阿寒摩周国立公園管理事務所のアクティブレンジャー(AR)として着任しました、武山栞です!
出身は札幌で、東北の大学に通っていましたが休学し、ここ道東の阿寒摩周国立公園にやってきました。コロナ禍以前は旅行やワークキャンプなどで道東を訪れ、「将来ここで働いてみたいな~」なんて思っていましたが、自分が想像していたよりもずっと早く夢が叶いました!
川湯温泉にある事務所からすぐ近くの硫黄山から流れてくる硫黄のにおいを毎日嗅ぎながら、業務にあたっています。
硫黄山の広大なパノラマ風景!写真ではとても伝えきれません。
ズームアップしてみると、硫黄の黄色い岩肌から火山の噴気が上がっているのが分かります。
5月初旬に引っ越してきたばかりですが、早くも道東の生物の豊かさを感じています。
草原でうたた寝しているエゾユキウサギ、バリエーション豊かな鳥のさえずり、タンチョウが2羽...と思ったら間に茶色のふわふわのひな!などなど...いちいち感動してしまいます。
通勤途中に出会ったエゾシカと、事務所横に現れたキタキツネ。
また先日は、屈斜路カルデラ最高峰の藻琴山(標高がちょうど1000m!)に登り、危険箇所をふさいだり、植生保護のために立入りを防止したりするためのロープ張りを行いました。本来ならパークボランティアの方々などとも協働で行うのですが、今回は新型コロナウイルス感染症の影響で、関係者のみの少人数で行いました。
ロープ張りの様子(写真左)、途中の「屏風岩」で少し休憩(写真右)。右の写真の奥に見えるのが屈斜路湖です。登山中はひがしもこと芝桜公園の色鮮やかな芝桜や、斜里岳が見えました。この日は天気が良く、風も穏やかで、絶好の作業日和でした!