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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

春を感じた木道巡視~幌延編~

2021年05月28日
利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

※幌延ビジターセンターは緊急事態宣言のため、現在は閉館しています。

5月になり、国立公園内の巡視を行うたびに植物の成長を感じているサロベツARの福井です。

今回は幌延町にある下サロベツ原生園地の自然情報をお伝えします。

幌延ビジターセンターを出発点として下サロベツ原生園地に入ることができ、長沼まで木道により通行可能です。

歩いてみると、4月に比べ緑が増し、色とりどりの花々が目に入ってきました。

ほかにもマガンやハクチョウの姿はほとんど減り、4月とは違った野鳥の姿やさえずりが確認できます。

進んで行くと小さな先客が木道を歩いていました。


ツメナガセキレイです。5月頃道北にやってきてサロベツ湿原で繁殖をします。


利尻を背景に姿も現してくれました。この写真は個人的にお気に入りです。

頻繁にサロベツを見て回ると、以前訪れた時に開花していなかった花が開いていたり、新しい鳥の声を聞けたりと少しずつ変化を感じます。

風景や動植物もいろいろなところを見てまわるだけでなく、同じ場所でも訪れるたびに違う変化に気づくことも一つの自然の楽しみ方だと思います。

ぜひとも、幌延町下サロベツ園地にも季節に応じて何度でも足を運んでみてください。