アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
ウトナイ湖の散策路の森にいる小鳥たち
2021年08月20日8月のウトナイ湖の散策路は、ハンノキ、ミズナラ、コナラなどの広葉樹の葉が繁り、緑に包まれます。
その散策路をいったり来たり飛び交って、ちゅるりちゅるりと小鳥たちがにぎやかです。動きが早くてなかなか確認できませんが、足を止め、極力気配を消して森の一部になりすまし、小鳥たちを追っていると、だんだんとその姿が見えてきます。
今回は、先日散策路の巡視を行った際に姿を見せてくれた小鳥たちを紹介します。
真っ白いお腹の小さな小鳥「雪の妖精」と呼ばれるシマエナガ。
かわいいフォルムがとても人気。小鳥界のアイドルで写真集も出ています。
たまに首を傾げたりして、しぐさもとてもキュートです。
シマエナガ:島柄長(島:北海道、柄:尾、長:長い)
アイヌ語:ウパチシリ(雪・鳥)
この個体はアイリング(目のまわり)がピンクなので幼鳥かもしれません。
ウトナイ湖でもよく姿を見せてくれる、ハシブトガラ。
頭の黒い部分が、帽子をかぶった装いのようです。
とてもすばしっこいのでなかなかじっくりみられませんが、かわいらしい小鳥です。
ハシブトガラ:嘴太雀(名前の由来:コガラより嘴が太いカラ)
混群といって、非繁殖期には他のカラ類と群れて活動しています。
良く通る鳴き声で、夏の散策路を盛り上げてくれる夏鳥のセンダイムシクイ。
鮮やかな緑色、白っぽい眉のラインがおしゃれな小鳥です。
センダイムシクイ:仙台虫食(鳴き声のチヨチヨが千代→仙台に置き換わって名付けられたとか)
鳴き声が特徴的で、チヨチヨビーと鳴き、「焼酎いっぱいぐびー」という聞きしが有名です。
私にはチヨチヨビール!!(おかわり!!)と聞こえます。
ウトナイ湖ではこれまでに250種以上の鳥類が確認されています。
都市部から近いのに鳥の宝庫という環境に、ウトナイ湖はとても奥が深いなぁ、と興味が尽きません。