アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
今年の花シーズンを振り返って
2021年09月28日
利尻礼文サロベツ国立公園
みなさん、こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。
長かった猛暑もおさまり、礼文島は秋の空気に変わってきました。
色鮮やかな夏から一転し、山やコースでは秋の匂いが漂います。
今年の花シーズンは、暑さがすごかったものの
エゾカンゾウやレブンシオガマ、チシマフウロの群落が斜面を輝かせていました。
「高山植物の監視員さんとこれは50年に一度の爆咲きだ!」と盛り上がるほどでした。
毎年めぐり来る花の季節ではありますが、
今年は冬の豪雪、6月に霧も少なく、7月と8月には、例年にはない記録的な猛暑...季節感覚が掴みづらい年でした。私たち、人も振り回される猛暑に植物たちはそれ以上の影響がでたのではないでしょうか。
通常より、早い花シーズンの推移は例年にない気象条件が影響したのかもしれません。
年によって、異なる気象条件に対応しながら毎年咲く高山植物たちが、今後どのように影響していくのか、とても気がかりです。
秋分を過ぎ、みるみると日が短くなってきました。朝晩も冷え込むようになりましたので、歩道の散策の際は十分な防寒対策をお忘れ無いよう、お気を付け下さい。