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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

下サロベツ園地でササ刈り活動

2021年10月27日
利尻礼文サロベツ国立公園 福井翔太

サロベツ担当アクティブレンジャーの福井です。
緊急事態宣言に伴い、パークボランティア活動が実施できずにいましたが、久しぶりにパークボランティア活動を行うことができました。

今回のパークボランティア活動は10月7日に幌延町の下サロベツ園地にてササ刈りを行うものです。
サロベツでは湿原の乾燥化などに伴う、ササの生育地の拡大が問題視されており、ササの生育地の拡大を防ぐことは湿原植物の生育を促します。

活動当日は雨の予報で心配でしたが、皆さんが集まった時には無事に晴れていました。
そして、パークボランティアの皆さんは久しぶりの活動にやる気に満ちあふれていました。
ササを刈る範囲を決めて湿原に降り立ち、その中でひたすら刈っていきます。

刈り取りをしていると足下にショウジョウバカマと思われる葉が確認できました。
このまま、冬を越し来年の春に再びピンクの花を咲かせてくれるのでしょうか。

生い茂るササの下には見えていなかったサロベツで生きる植物の姿がありました。
ササを回収するために用意をしていた袋はあっという間に満杯になり、今回はササを21kg刈りました。
それでもまだササが目立ちます。

今回のササ刈り活動は2005年から継続して行っています。
ササ刈りを行った場所と刈り取っていない場所を見比べると、刈り取りを行った場所では湿原植物の姿が目で確認できるようになっています。
今後も継続が大切です。