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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

レブンアツモリソウの今

2021年11月12日
利尻礼文サロベツ国立公園 津田涼夏

みなさん、こんにちは。礼文島アクティブ・レンジャーの津田です。

8月にAR日記にて礼文島に咲くレブンアツモリソウや取り組みについて紹介をさせていただきましたが、今回はレブンアツモリソウの今がどのような姿形になっているかなどをご紹介します!

5月下旬~6月中順にかけて、レブンアツモリソウ群生地で可愛らしい姿を見せていたレブンアツモリソウですが、夏から秋にかけて種を付け始めます。

レブンアツモリソウの花の開花する場所が分かっている場合でも

秋になると周辺の植物の成長に伴い紛れるため、見つけるのが難しいと感じられます。

また、この時期になると綺麗に枯れて残っている個体が少ないため、

綺麗に残っている個体がいると美しく感じます。


レブンアツモリソウを毎年見ていると、花が咲くと必ずしも種を付けるわけではなさそうです。そのため、去年種を付けていたけれど、今年は種を付けていないことや、その逆のパターンも見られます。

また、種だけではなく花でも去年咲いていたけど今年は咲いていないことや、数年後に咲くパターンも見られます。まだまだ、謎が多い植物の興味深さを感じています!

花よりも見る機会がほとんどない種ですが、この果実種の重さは0.3グラム程で、果実種の中には、小さな羽のような種子種が入っていて重さは0.06グラム程で、ほとんど重さを感じないです。

そんな小さな種から数年後には、芽が出て花が咲くように、今、私たちができることは何か考えながら、日々取り組んでいきます。