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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

川からキノコ!?

2022年02月24日
知床国立公園 吉田恵人

AR日記をご覧の皆様こんにちは!羅臼自然保護官事務所の吉田です。

突然ですが、みなさん「熊越の滝」をご存じでしょうか?

知床羅臼ビジターセンターから2km程歩いた場所にある、落差15mもある迫力満点の滝です!四季を通じて様々な表情を見せる滝と、原生的な自然の雰囲気を味わえる場所になっています。

ちなみに、熊越えの滝までの道は現在冬期通行止めとなっており、通常立入ることが出来ませんのでご注意ください。詳細は知床羅臼ビジターセンターHPをご確認ください。

羅臼自然保護官事務所では夏期はもちろんのこと、冬も「熊越の滝」巡視を行っています。

遊歩道などの施設状況の確認や自然情報の収集をしており、知床横断道路の冬期閉鎖後は鳥インフルエンザ監視強化のため、水鳥の飛来状況確認を実施しています。


釧路管内では、2022年1月以降、高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染事例が複数発生しています。みなさまも感染蔓延に繋がる行為(餌やり、不適切な生ゴミの処理など)を行わないようご協力をお願いいたします。また、同じ場所で多くの野鳥が死亡している場合は、お近くの地方環境事務所や振興局、市町村役場までご連絡ください。

詳しくはこちら→(お知らせ)北海道内における野鳥での高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染・蔓延防止に向けた取り組みの徹底について

さて、「熊越の滝」巡視のお話に戻ります。

冬はカラ類が混群になり、様々な種類が一度に観察できます。ピチピチと鳴きながら慌ただしく餌を探す姿は愛くるしいです!

小鳥のカウントを終え、水鳥の飛来状況を確認するため川へ双眼鏡を向けると、何やら不思議な光景が目に入りました。なんと、川からキノコが生えているように見えるではありませんか!あまり見たことがない現象に大興奮。色合いや形状は毒キノコである「ドクツルタケ」にそっくりです...。

このように巡視中は珍しい光景や美しい景色、様々な野生動植物に出会う事が少なくありません。引き続き、AR日記を通して自然が見せる面白さや感動を伝えていけたらと思います!