アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺、日高山脈襟裳十勝国立公園があります。
春の装い 阿寒の山
2022年05月25日
阿寒摩周国立公園
北海道地方環境事務所
はじめまして。
4月より阿寒湖管理官事務所のアクティブレンジャーに着任した、波平真志(なみひらしんじ)です。
阿寒摩周国立公園内の、主に阿寒湖エリアを中心に自然などの魅力を伝えていきたいと思います。
今回は、春の装いを見せている阿寒の山(雌阿寒岳・雄阿寒岳)の様子についてお伝えします。
降り積もった雪も溶け、いよいよ本格的な夏山シーズンを迎えようとしている阿寒の山です。
【雌阿寒岳】
雌阿寒岳では、登山口を出発すると、綺麗な花々が登山者を迎えてくれます。
今回撮影したのは、5月から6月に咲く、エゾオオサクラソウ。美しいピンクの花が登山道の中で存在感を出していました。
これから夏の時期を迎えると、「メアカンフスマ」や「メアカンキンバイ」などの「雌阿寒」の名前がついた花が見られるようになります。
エゾオオサクラソウ
【雄阿寒岳】
登山口から少し歩くと、写真のようなものを発見しました。
みなさん、これは何かわかりますか?
正解は、「エゾシカの冬毛」です。
冬毛を落とし、これからの季節に向けて、エゾシカも姿を変えているようです。
(私も、これが何か分からなかったので、阿寒湖畔エコミュージアムセンターのスタッフに聞き、教えてもらいました。)
阿寒湖にお越しいただいた際には、散策路を歩いたり登山をしたりと日常の喧噪から離れ、自然を味わってほしいと思います。まだ気温は高くはないので、快適に過ごせると思います!
※登山をする際は、入念な計画と必要な装備をお忘れなく!