アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、利尻礼文サロベツ、知床、阿寒摩周、釧路湿原、大雪山、支笏洞爺、日高山脈襟裳十勝国立公園があります。
白湯山自然観察ハイキング
2022年06月14日
阿寒摩周国立公園
北海道地方環境事務所
こんにちは!阿寒湖管理官事務所アクティブレンジャーの波平です。
今回は、6月5日(日)に開催された阿寒湖畔エコミュージアムセンター(以下、EMC)主催の自然ふれあい行事「白湯山自然観察ハイキング」についてご紹介します!
目指す場所は、阿寒湖の南側にある白湯山(はくとうざん)の山頂から東に500mのところにある白湯山展望台!
春の阿寒湖の自然を感じながら、のんび~りと展望台を目指します。
当日は気温が低く小雨でしたが、参加者全員意気込み十分!元気にスタートしました。
まずは阿寒湖畔スキー場のゲレンデを登ります!ここがスキー場から白湯山展望台を目指すルートの最難関!EMCのスタッフやパークボランティアの方に励まされながら、ジグザグに登ったり、まっすぐに登ったり、休み休み登ったりとそれぞれのペースでゲレンデを登りました。
それぞれのペースでゲレンデに挑む! 励ますEMCスタッフ
トレッキングコースに到着してからはEMCスタッフの解説とともに楽しくハイキング!すべてはご紹介できないですが、活動の様子を少しご紹介します。
トレッキングコースを進んでいると川を発見!手を入れてみんなで温度を予想しました。
「38度!」「41度!」「これでお風呂だと少しぬるいかな~。」
答えは・・・44度でした!あったかい!(私は、「39度くらいかな?」と思っていました。)予想よりも温度が高く、驚いた方も多かったようです。
川に手を入れて温度を予想中
道中には硫黄の匂いがする場所がありました。でもこれ、「硫黄」の匂いじゃないんです!
「硫黄くさい!」とよく耳にしますが、実はこの匂いの正体は「硫化水素」なんだとか。EMCスタッフの解説にびっくりする人がたくさん。今度から「硫黄」の匂いがしたら「硫化水素くさいな~。」と言うのがいいかもしれません。
植物ついてもEMCスタッフが解説してくれました。サクラの葉の根元には、「蜜腺(みつせん)」というものがあります。蜜腺があるとサクラの仲間と判断できるそうです。山や森歩きをする際は植物に注目するのも楽しそうです。
今回ご紹介した活動の様子はほんの一部!実際に阿寒湖畔に足を運び、EMCのイベントに参加するもよし、自分の足で自然を体感するもよし、是非お越しください。
先日、休日を利用して日高方面の山へ登ってきましたが、まだ雪がありました。今回のイベントで登った白湯山をはじめ、阿寒の山はかなり残雪が少なくなってきているので、登山を計画している方は参考にしていただければと思います!