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アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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阿寒摩周国立公園 阿寒湖

81件の記事があります。

2017年07月28日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年6月】

阿寒摩周国立公園 北川 栄司

各地のアクティブレンジャー日記でも紹介されていますが、環境省では国立公園の利用者人数の調査のため、登山道や遊歩道に「登山者カウンター」という人数計測機器を設置しています。

  「登山者カウンター」

阿寒湖でも、雄阿寒岳と雌阿寒岳の登山口4か所に、無雪期(6月~10月)の間設置しています。

先日、今年度の6月のデータを回収しましたので、調査を開始した2010年から昨年までの登山者数の平均値とあわせてお知らせします。

まずは、雄阿寒岳。

「雄阿寒岳平均値」

「雄阿寒岳2017年6月」

雄阿寒岳は登山道が1本の日帰りの山なので、本来は入山者数と下山者数が一致するはずですが、計測誤差が数%ありますので、データに差があります。

また合計人数は、誤差の影響を考慮したデータの合計のため、入下山者数の合計とは一致していません。

次に、雌阿寒岳。

「雌阿寒岳平均値」

「雌阿寒岳2017年6月」

雌阿寒岳は登山道が3本あり、雌阿寒温泉から入山しオンネトーに下山する方等、各登山道の入山者と下山者の数に大きな差が見られます。

また、メアカンキンバイやメアカンフスマ等の高山植物が楽しめる山なので、開花時期の7月の登山者数が多くなっています。

今年の6月の登山者数は、雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに平年より多くなっています。

昨年と違い、天候に恵まれた結果でしょうか。

皆さんもぜひ、百名山の「阿寒岳」にお越しください。

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2017年06月29日湖岸清掃

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

阿寒湖パークボランティアの会では、毎年阿寒湖岸の清掃活動を行っていますが、今年第1回目の湖岸清掃を実施しました。

「ボッケ遊歩道を通って湖岸へ」

阿寒湖温泉街は阿寒湖南岸に東西に広がっており、東端のボッケから西に向かってゴミを拾って行きます。

「ボッケからスタート」

阿寒湖は冬季結氷した湖上で様々なイベントが行われており、氷上に捨てられ雪解け後湖岸に漂着したゴミ、釣り人のゴミ、かなり昔の不燃ゴミ等、いろいろなゴミが見つかります。

「湖底に沈んでいるビン類の回収」

ヨシ原にいたカモの親子を驚かせちゃいました...ゴメンナサイ。

「カモの親子」

ミサゴが魚を捕まえるシーンも目撃。

「魚を捕まえたミサゴ」

回収したゴミは分別して...

「ゴミの分別」

ボランティア専用のゴミ袋へ。

「専用ゴミ袋」

今回は、温泉街の東から西まで湖岸約4kmを清掃し、可燃ゴミ14袋、不燃ゴミ12袋を回収しました。

「回収したゴミ」

毎年の清掃活動により年々ゴミは少なくなっていますが、まだ何十年も前のゴミが見つかる事もあります。美しい風景、自然を守るためにも、ゴミは持ち帰りましょう。

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2017年05月24日森のこみち

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

阿寒湖畔エコミュージアムセンター周辺の遊歩道のうち、「森のこみち」と呼ばれる裏山の尾根を通る1㎞程度のコースがあります。

「森のこみち」

昨年相次いで北海道に上陸した台風の影響で、多くの巨木が遊歩道上に倒れました。緊急対策で倒木を玉切りにし通行できるようにしていましたが、人手が足りず遊歩道沿いに玉切りした丸太や枝が野積みのまま、冬を迎えました。

「遊歩道沿いの玉切り丸太」

しかし雪が解けてくると、「丸太や枝で圧迫感があるし、人工的な切り口の丸太が多く転がっているのは見苦しいのでは?」との事から、利用される方が増える花の季節前に、エコミュージアムセンター職員とパークボランティア、環境省職員で後片付けとなりました。

「総勢6人の後片付け隊」

4月から一緒に働いている末永アクティブレンジャーも、チェーンソー教育を修了し早速活躍です。

「小径木の玉切り」

丸太が重いうえに、からまった山ぶどうの蔓がイライラさせます。

「ぶどうの蔓と丸太(片付け前)」

残念ながら小さなチェーンソーでは玉切りできない大物は残りましたが、大部分の野積みの山は、何とか道から外れた場所に片付けることができました。

「片付け後」

遊歩道沿いでは既に、ヒメイチゲやコミヤマカタバミ、エゾオオサクラソウ(白色も)、ニリンソウやオオバナノエンレイソウ等も咲き始めていました。

「遊歩道沿いの花々」

ボッケ遊歩道を訪れる際は、「湖のこみち」だけではなく「森のこみち」も散策すると、また違った花を楽しめるかもしれませんよ。

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2017年04月23日「阿寒湖管理官事務所」、始動!

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

 環境省では、世界水準のナショナルパークとしてのブランド化を目標とし、8つの国立公園で「国立公園満喫プロジェクト」をスタートさせました。阿寒国立公園もその1つです。

 これに伴う組織体制の強化で、「阿寒湖自然保護官事務所」は「阿寒国立公園阿寒湖管理官事務所」に名称が変わりました。

 国立公園管理事務所の設置について(環境省)

 →http://www.env.go.jp/press/103888.html

 人員も強化され、阿寒湖も4月からアクティブレンジャーが2名となりました。

 新人アクティブレンジャーを伴って、春の巡視です。

 「木道沿いのミズバショウ」

 昨年度補修工事が終わった、阿寒湖畔エコミュージアムセンター木道沿いのミズバショウです。

 白い苞が見えてきていますね。例年、ゴールデンウィーク頃が見ごろとなっています。

 次は、天然記念物の「オンネトー湯の滝」。

 「オンネトー湯の滝」

 ここの温泉水が流れ込む池は以前、ナイルティラピアやグッピー等、人為的に放流された外来魚が繁殖し、池の藻類を食べ尽くしていました。

 「以前繁殖していたティラピアとグッピー」

 「藻類が食べ尽くされている池」

 今まで様々な駆除を行ってきましたが、平成25年度から実施している「生態系維持回復事業」が効果を奏し、外来魚は激減しました。

 「生態系維持回復事業」

 上の画像の池では、現在外来魚は確認されておらず、池の中に藻類が増えています。

 「外来魚がいなくなった池」

 まだ他の池にグッピーが生き残っており、道路が冬季通行止めだったため数か月ぶりに確認を行いましたが、目視では魚影を確認できず、大きく数を増やしてはいないようです。

 今後も、追加対策や調査を行い、根絶を目指します。

 この事業で設置した配管や堰が若干目につくかもしれませんが、駆除終了後設置物は撤去しますので、暫くの間ご容赦ください。

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2017年02月28日六角形

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

 日中はだんだんと暖かくなって雪解けが進んだりしていますが、晴れた日の早朝はまだまだ氷点下10度以下の日が続いている阿寒湖で、先日きれいな雪の結晶を見つけました。

 雪のことを「六花」とも言いますが、きれいに六角形になっていますね。

 「何で六角形になるんだろう?」

 調べたところ、水分子の構造によるものだそうです。

 水の分子は、酸素原子1個に水素原子2個が共有結合されてできていますが、結合角度が約104.5°となっているため、別の水分子と水素結合が起こるそうです。

 平面図で表すと、以下の図のようなイメージです。

 実際には立体的に結合するため、以下の図のように1個の酸素原子に4個の水素原子が結合してテトラポットのような形となり、立体的な六角形の構造ができるそうです。

 世界で初めて人工的な雪の結晶を作り出した中谷宇吉郎氏は、気温と湿度の違いで様々な雪の結晶ができることを表したグラフを作成しています。

 それによると、上の画像のような肉眼ではっきり分かるような大きな樹枝状の結晶は、「気温が氷点下15度前後で湿度が高い時」にできやすいそうです。

 確かに、この画像撮影時の気温は氷点下16度くらいでした。

 日本で、気温が氷点下15度以下になるような場所は少ないと思いますので、雪の結晶を見たい方は、冬の北海道に遊びに来て下さいね。

  

 まだ吹雪くと上の画像のようになる時もありますが、暖房付きのテントでの氷上ワカサギ釣りや、パウダースノーのスキー場、夜の氷上フェスティバルなど、冬の阿寒湖も楽しいですよ。

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2016年10月28日冬支度

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

 先日、雌阿寒岳の初冠雪と紅葉の記事を載せたばかりですが、なんと!平年より3週間も早く釧路で初雪となりました...。どうりで寒いわけですね。

 スズメが「ふくらすずめ」になっています。

 エゾリスも、雪に埋もれてしまう前に、地面に落ちたオニグルミの実を、食べたり貯め込んだりと走り回っています。

        

ニンゲンも冬に向けての準備です。

阿寒湖畔エコミュージアムセンターや、阿寒湖畔園地に紅白のスノーポールや、さお竹を立てました。

 雪の降らない地域の方には馴染みが無いかもしれませんが、冬には下の画像のような光景になるので、除雪時の目安の為に立てておきます。

(今年2月の湖畔園地の様子)

 まだ積雪はしていませんが、突然の降雪や、道路が凍結している事もありますので、車は冬タイヤに取り替えて、安全運転でお越し下さい。

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2016年10月20日雪と紅葉

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

 10月7日、平年より1週間ほど早く雌阿寒岳が初冠雪しました。その後、融けたり積もったりを繰り返していますが、紅葉が見頃となってきたタイミングで冠雪となったので、巡視の際写真を撮ってきました。

 

 まずはオンネトーから見た雌阿寒岳。

 

 

   

  

  

  

       

「冠雪した雌阿寒岳」

 

 山頂がうっすら冠雪しています。

 

 阿寒湖周辺の森は、「針広混交林」といって針葉樹と広葉樹が混在した構成となっています。

 オンネトーから山頂に向かって、紅葉した針広混交林→エゾマツ純林→ハイマツ帯→高山植物帯、という垂直分布が良く分かります。

 

 次は、雌阿寒岳のお隣の阿寒富士です。

 

 

 

「阿寒富士と紅葉」

 

 北側の斜面に雪が残っています。

 雪と紅葉、今だけの光景です。

 

 ちょうど風のない穏やかな時でしたので、オンネトーもこんな光景が広がっていました。

 

 

   

「鏡のようなオンネトー」

 

 いつものオンネトーブルーとは違う、幻想的な湖面を見せてくれました。

 

 阿寒湖では、雄阿寒岳登山口にある、滝見橋も有名です。

 

 

 

「紅葉の滝見橋」

 

 この時は「もう少し」という感じでしたが、もう見頃を迎えています。

 

 阿寒湖に向かう道路沿いも紅葉が見頃となって綺麗ですので、見とれて事故を起こさないよう運転に気を付けて、阿寒湖を訪れて下さい。

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2015年12月22日結氷

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

 エルニーニョ現象により暖冬といわれるこの冬、阿寒湖の結氷が例年より遅いようです。

(2015年12月21現在の阿寒湖の様子)

(2015年12月21現在の阿寒湖の様子)

私が赴任した2010年の、同日の阿寒湖はこんな感じでした。

(2010年12月21の阿寒湖の様子)

(2010年12月21の阿寒湖の様子)

 例年、12月中旬頃から結氷が進んできますので、気象庁のデータで12月11日~20日までの阿寒湖の気温を調べたところ、以下のような状況でした。

12月11~20日 平均気温
平均最低気温
平年値
(1981~2010年)
-6.8 -12.5
2010年 -5.3 -10.4
2011年 -9.3 -15.6
2012年 -7.4 -12.5
2013年 -2.4 -4.7
2014年 -5.5 -10.5
2015年 -3.4 -7.8

 暖冬で完全結氷が遅れ、ワカサギ釣りなどの氷上イベント開始が遅れた、2013年に次ぐ暖かさとなっていますね。

 2013年度は、例年元旦オープンとなる氷上イベントが10日遅れの1月11日からとなりました。

(2013年度[2014年1月7日]の湖上)

(2013年度(2014年1月7日)の湖上)

 安全確保の為湖水をくみ上げて散布し、車両が走っても大丈夫なレベルまで氷を厚くしてからオープンとなります。

 例年ですと、下記画像の通りとなるのですが...。

(2014年度[2015年1月7日]の湖上)

(2014年度(2015年1月7日)の湖上)

 この先、温暖化の影響で完全結氷が年々遅れることにならなければ良いのですが。

 12月下旬の冷え込みに期待です!

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2015年08月28日「雌」ではなく「雄」はいかが?

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

7月28日、気象庁は雌阿寒岳の観測データから火山活動が活発になっているとし、噴火警戒レベルをレベル1(活火山である事に留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。そのため、現在は6合目(阿寒湖温泉登山道)、または7合目(雌阿寒温泉/オンネトー登山道)までしか登ることが出来ません。

(山頂への立ち入り規制表示)

(山頂への立ち入り規制表示)

体感できるような火山活動は起こっておらず、阿寒湖温泉周辺は平常と変わりがありませんが、百名山登頂を目指して来られた方は、残念な状況になっています。

しかし、実は「日本百名山」に記載されているのは「阿寒岳」であって、「雌阿寒岳」ではないのです。

「日本百名山」の作者、深田久弥氏が登山に来られた時には、「雌阿寒岳」がやはり火山活動のため登山できず、「雄阿寒岳」について書かれています。

歩行時間の短さや登山道が複数ある事、山頂の火口や麓のオンネトー、初夏の高山植物の風景など一般的には雌阿寒岳の知名度が高く、実際に登山者数も雌阿寒岳のほうが何倍も多くなっています。

ですが雄阿寒岳には、雌阿寒岳とはまた違った良さもあります。

まずは、パンケトー。

一般の方が近くまで行ける道路が無いため、湖全体を見ることが出来るのは雄阿寒岳の山頂からだけです。

(雄阿寒岳山頂から見えるパンケトー)

阿寒湖も、雌阿寒岳より間近に見ることが出来ますよ。

(雄阿寒岳から見た阿寒湖)

もちろん、屈斜路湖や知床連山などは雌阿寒岳から望むより近くに見えます。

登山道が1本しかなく、コースタイムが往復6時間程度かかりますが、これを機会にまた違った「阿寒岳」に登られてはいかがでしょうか。

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2015年04月28日阿寒湖の遅い春

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

北海道各地で記録的な大雪に見舞われたこの冬、阿寒湖周辺も例外ではなく、日の当たらない場所にはまだ多くの雪が残っています。

阿寒湖畔エコミュージアムセンター裏の木道の残雪
「阿寒湖畔エコミュージアムセンター裏の木道の残雪」


それでも木道の横に目を向けてみると...

木道横の湿地のミズバショウ
「木道横の湿地のミズバショウ」


着実に春は訪れています。

まだ湖面に氷の残る阿寒湖でも、毎年恒例の遊覧船による砕氷作業が始まっています。

遊覧船による阿寒湖の砕氷作業
「遊覧船による阿寒湖の砕氷作業」


4月29日には湖水開きのイベント、5月1日からはマリモも見れる定期観光遊覧船も始まります。

ゴールデンウィークには、遅い春が楽しめる北海道をぜひ訪れてみて下さい。

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