阿寒摩周国立公園 阿寒湖
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2018年01月31日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年10月】
阿寒摩周国立公園 北川 栄司
真冬の阿寒湖、早朝のボッケ遊歩道を歩くと、美しい氷の作品を見ることができます。
(ボッケの霧氷)
(阿寒湖のフロストフラワー)
さて、しばらく間が空いてしまいましたが、雄阿寒岳&雌阿寒岳の登山者数最終10月分のデータと、集計を開始した2010年度からの年間登山者数とを、あわせてお知らせします。
まずは、雄阿寒岳。
「雄阿寒岳2017年10月」
次に、雌阿寒岳。
「雌阿寒岳2017年10月」
2010年~2017年の年間登山者数です。
「参考:雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数(2010~2017年)」
(雌阿寒岳2015年は入山規制による減少。)
両山とも、登山者数は微増傾向にあるようです。
冬山登山は多くの観光の方には難易度が高いと思われますが、真冬の阿寒湖も、雪景色やワカサギ釣り等各種氷上イベントを楽しめます。ぜひ足を運んでください。
2017年10月30日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年9月】
阿寒摩周国立公園 北川 栄司
今年の雌阿寒岳初冠雪は、10月4日で例年より10日近く早かったのですが、その後は目立った降雪もない日々が続いた10月下旬、台風21号がやってきました。
「台風」の影響で「暴風雪」...。
アメダスのある阿寒湖畔では23cmの積雪を記録しましたが、阿寒湖より標高の高いオンネトー周辺ではもっと雪が多かったようです。
登山道も入口から雪が積もっています。
エゾシカも越冬地へ向かったのでしょうか?
台風通過後は温暖な日が続き、画像もかなり雪が融けた日に撮影していますが、今度は台風22号です。
この記事を書いている現在、台風は温帯低気圧に変わり、阿寒湖周辺に雪の影響はありませんが、明日の雌阿寒岳はどうなっているでしょうか?
さて、6月分からお知らせしています雄阿寒岳&雌阿寒岳の登山者数、9月分のデータを平年値とあわせてお知らせします。
まずは、雄阿寒岳。
次に、雌阿寒岳。
登山をされる方は十分な冬山装備でお楽しみください。
2017年09月29日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年8月】
阿寒摩周国立公園 北川 栄司
樹々も色づき始め、雪虫が飛ぶ姿も目撃した阿寒湖周辺で、本日の最低気温がこの秋初めて氷点下を記録しました。
雌阿寒岳の初冠雪の平年値は10月15日ですが、今年はどうでしょうか?
そんな中、気象台による地元関係者への定例説明会、「雌阿寒岳活動状況説明会」が行われました。
気象台からの正式発表前に内容を報告することはできませんが、10月10日頃に9月分の火山活動解説資料が掲載される予定となっています。
上記解説資料や、現在の噴火警報発表状況はこちら。
→気象庁 >ホーム >知識・解説 >火山 >全国の活火山の活動履歴等 >北海道地方の活火山 >雌阿寒岳
雌阿寒岳・雄阿寒岳ともに活火山であることに留意し、積雪も考慮した登山をお楽しみ下さい。
さて、6月分からお知らせしています雄阿寒岳&雌阿寒岳の登山者数、8月分のデータを平年値とあわせてお知らせします。
まずは、雄阿寒岳。
次に、雌阿寒岳。
8月の登山者数も、引き続き、雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに平年より多くなっています。
皆さんもぜひ、百名山の「阿寒岳」にお越しください。
2017年09月28日オンネトーの魅力を再発見! オンネトーフォーラムが開催されました
阿寒摩周国立公園 末永 浩之
雌阿寒岳西麓に広がる湖『オンネトー』
そのオンネトーが位置する足寄町を中心に設立された団体【オンネトーの魅力創造委員会】が主催
する「オンネトーの魅力を再発見!フォーラム」が開催されました。
【オンネトーの魅力創造委員会】は、外国人旅行者の拡大を見据え世界水準のブランド化を目指す
「国立公園満喫プロジェクト」に阿寒摩周国立公園が選ばれたことを契機として、オンネトー・
雌阿寒岳地区のことを考えていくために設立されました。
これまでの会議ではワークショップや現地視察などを行い、オンネトーの魅力、オンネトーの課題、オンネトーの将来像などについて話し合いが行われました。
今回のフォーラムは、阿寒摩周国立公園名称変更記念事業 国立公園を持つ町足寄町「オンネトーを生かしたまちづくり~」と題し、講演やパネルディスカッションを通じてオンネトーの今後のあり方を考えるため、道の駅あしょろ銀河ホール21にて開催されました。
阿寒摩周国立公園管理事務所長より国立公園満喫プロジェクトの概要を説明。
公益財団法人日本交通公社 理事・観光研究部長 寺崎竜雄氏を招聘し、「自然と地域を生かすこれからの
ツーリズム」をテーマに屋久島国立公園、小笠原国立公園、中部山岳国立公園の先進事例をはじめ、地域
と観光資源の結び付き、自然環境に配慮した観光のあり方についてご講演をいただきました。
第2部は、北海道大学大学院 農学研究院 愛甲 哲也准教授をコーディネーターとして、委員会メンバーを
中心にパネルディスカッションが開催され、オンネトー・雌阿寒岳地区の観光資源としての役割、課題、
今後の将来像など忌憚のない意見が交されました。
オンネトーの魅力創造委員会は、これからも月に1回のペースでオンネトー・雌阿寒岳地区の魅力を引き
出し、原生的な景観を守りながら将来へ繋げることができるよう取組んで参ります。
2017年08月30日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年7月】
阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司
先月からお知らせしています雄阿寒岳&雌阿寒岳の登山者数、7月分のデータを平年値とあわせてお知らせします。
まずは、雄阿寒岳。
・雄阿寒岳は登山道が1本の日帰りの山なので、本来は入山者数と下山者数が一致するはずですが、計測誤差が数%ありますので、データに差があります。
・また合計人数は、誤差の影響を考慮したデータの合計のため、入下山者数の合計とは一致していません。
次に、雌阿寒岳。
・雌阿寒岳は登山道が3本あり、雌阿寒温泉から入山しオンネトーに下山する方等、各登山道の入山者と下山者の数に大きな差が見られます。
・また、メアカンキンバイやメアカンフスマ等の高山植物が楽しめる山なので、開花時期の7月の登山者数が多くなっています。
7月の登山者数も、先月に引き続き、雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに平年より多くなっています。
皆さん、花を楽しまれたでしょうか。
皆さんもぜひ、百名山の「阿寒岳」にお越しください。
2017年08月09日雌阿寒岳登山巡視 ~阿寒湖畔コース~
阿寒摩周国立公園 阿寒湖 末永 浩之
4月より阿寒摩周国立公園阿寒湖管理官事務所にアクティブレンジャーとして着任いたしました、末永浩之と申します。阿寒湖地区の自然やイベントなどをご紹介して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
先日、雌阿寒岳の登山巡視を行いました。雌阿寒岳は、阿寒湖の南西に位置する阿寒山群の主峰です。年間約12,000人もの登山者が訪れ、現在も活発な火山活動を続けている活火山です。今回は雌阿寒岳の登山道3コースの中で比較的初級者でも登りやすい阿寒湖畔コースをご紹介します。
登山口からはトドマツの森林帯の中を緩やかな登りが続きます。
笹が深い場所や風倒木など登行にご注意ください。
4合目に差しかかると辺りがハイマツ帯に変わり、急に視界が開けます。
そして、剣ヶ峰の勇ましい鋭峰が姿を現します。
6合目を過ぎ、振り返ると後方には阿寒湖と雄阿寒岳が映り込み、大展望に思わず足が
止まり歩みを忘れてしまいます。
登山道の一部が崖で崩落している箇所がありますので注意してください。
剣ヶ峰を過ぎ、ナカマチネシリ火口を横目に溶岩と砂礫の尾根より山頂を目指します。
雌阿寒岳(1,499m)山頂からの眺望。登山者も疲れを忘れ癒されるのではないでしょうか。
雄阿寒岳の向こうには、摩周岳、斜里岳を望むことができます。
ポンマチネシリ火口に佇む青沼と隣にそびえる阿寒富士(1,476m)
メアカンキンバイ、メアカンンフスマの他、イワブクロ、終わりかけのコマクサなどの
高山植物も楽しむことができます。
平成27年は火山活動の活発化により火口周辺の立入りが規制され、平成28年は度重なる台風
の襲来による風倒木・崩落など登山道が影響を受けました。今年は大きな自然災害も無く登
山には絶好のシーズンとなっています。
阿寒湖畔コースは、登り3時間 下り2時間 全長6kmの距離の長いコースです。ルールと
マナーを守り、安全な登山を楽しんでください。
2017年07月28日雄阿寒岳&雌阿寒岳登山者数【2017年6月】
阿寒摩周国立公園 北川 栄司
各地のアクティブレンジャー日記でも紹介されていますが、環境省では国立公園の利用者人数の調査のため、登山道や遊歩道に「登山者カウンター」という人数計測機器を設置しています。
阿寒湖でも、雄阿寒岳と雌阿寒岳の登山口4か所に、無雪期(6月~10月)の間設置しています。
先日、今年度の6月のデータを回収しましたので、調査を開始した2010年から昨年までの登山者数の平均値とあわせてお知らせします。
まずは、雄阿寒岳。
雄阿寒岳は登山道が1本の日帰りの山なので、本来は入山者数と下山者数が一致するはずですが、計測誤差が数%ありますので、データに差があります。
また合計人数は、誤差の影響を考慮したデータの合計のため、入下山者数の合計とは一致していません。
次に、雌阿寒岳。
雌阿寒岳は登山道が3本あり、雌阿寒温泉から入山しオンネトーに下山する方等、各登山道の入山者と下山者の数に大きな差が見られます。
また、メアカンキンバイやメアカンフスマ等の高山植物が楽しめる山なので、開花時期の7月の登山者数が多くなっています。
今年の6月の登山者数は、雄阿寒岳・雌阿寒岳ともに平年より多くなっています。
昨年と違い、天候に恵まれた結果でしょうか。
皆さんもぜひ、百名山の「阿寒岳」にお越しください。
2017年06月29日湖岸清掃
阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司
阿寒湖パークボランティアの会では、毎年阿寒湖岸の清掃活動を行っていますが、今年第1回目の湖岸清掃を実施しました。
「ボッケ遊歩道を通って湖岸へ」
阿寒湖温泉街は阿寒湖南岸に東西に広がっており、東端のボッケから西に向かってゴミを拾って行きます。
「ボッケからスタート」
阿寒湖は冬季結氷した湖上で様々なイベントが行われており、氷上に捨てられ雪解け後湖岸に漂着したゴミ、釣り人のゴミ、かなり昔の不燃ゴミ等、いろいろなゴミが見つかります。
「湖底に沈んでいるビン類の回収」
ヨシ原にいたカモの親子を驚かせちゃいました...ゴメンナサイ。
「カモの親子」
ミサゴが魚を捕まえるシーンも目撃。
「魚を捕まえたミサゴ」
回収したゴミは分別して...
「ゴミの分別」
ボランティア専用のゴミ袋へ。
「専用ゴミ袋」
今回は、温泉街の東から西まで湖岸約4kmを清掃し、可燃ゴミ14袋、不燃ゴミ12袋を回収しました。
「回収したゴミ」
毎年の清掃活動により年々ゴミは少なくなっていますが、まだ何十年も前のゴミが見つかる事もあります。美しい風景、自然を守るためにも、ゴミは持ち帰りましょう。
2017年05月24日森のこみち
阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司
阿寒湖畔エコミュージアムセンター周辺の遊歩道のうち、「森のこみち」と呼ばれる裏山の尾根を通る1㎞程度のコースがあります。
「森のこみち」
昨年相次いで北海道に上陸した台風の影響で、多くの巨木が遊歩道上に倒れました。緊急対策で倒木を玉切りにし通行できるようにしていましたが、人手が足りず遊歩道沿いに玉切りした丸太や枝が野積みのまま、冬を迎えました。
「遊歩道沿いの玉切り丸太」
しかし雪が解けてくると、「丸太や枝で圧迫感があるし、人工的な切り口の丸太が多く転がっているのは見苦しいのでは?」との事から、利用される方が増える花の季節前に、エコミュージアムセンター職員とパークボランティア、環境省職員で後片付けとなりました。
「総勢6人の後片付け隊」
4月から一緒に働いている末永アクティブレンジャーも、チェーンソー教育を修了し早速活躍です。
「小径木の玉切り」
丸太が重いうえに、からまった山ぶどうの蔓がイライラさせます。
「ぶどうの蔓と丸太(片付け前)」
残念ながら小さなチェーンソーでは玉切りできない大物は残りましたが、大部分の野積みの山は、何とか道から外れた場所に片付けることができました。
「片付け後」
遊歩道沿いでは既に、ヒメイチゲやコミヤマカタバミ、エゾオオサクラソウ(白色も)、ニリンソウやオオバナノエンレイソウ等も咲き始めていました。
「遊歩道沿いの花々」
ボッケ遊歩道を訪れる際は、「湖のこみち」だけではなく「森のこみち」も散策すると、また違った花を楽しめるかもしれませんよ。
ボッケ遊歩道の改修工事がひとまず終わり、ウッドチップも敷き詰め直され歩きやすくなりました。
柵も新しいものに交換され、全体的に明るい雰囲気になった気がします。
(改修されたボッケ遊歩道)
また、阿寒湖を望む個所に小さな展望スペースを設けました。
(ボッケ遊歩道展望台)
湖畔園地のトイレは、4月中旬頃を目処に使用を開始する予定です。
(工事中の湖畔園地トイレ)
今年は積雪も少なく暖かい日が続いており、雪解けが早く生き物たちも活発に活動し始めています。
ボッケ遊歩道も様々な生き物たちの音が聞こえています。
(駆け回るエゾリス)
(ドラミングをするオオアカゲラ)
(瞬膜が閉じた顔も撮れました)
(ゴジュウカラや様々なカラ類もさえずっています)
(ハクセキレイもお尻を振り振り歩き回っています)
(人気のシマエナガも飛び回っていました)
春の訪れを告げる生き物たちの声を聴きに、阿寒湖を訪れてください。