ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大雪山国立公園

112件の記事があります。

2019年01月17日新たな管理運営体制で世界に誇れる山岳国立公園を目指す

大雪山国立公園 上川 大久保 智子

こんにちは、上川自然保護官事務所の大久保です。

2019年も始まりました。

冷え込みの厳しい朝、見上げた大雪山がダイヤモンドダストにまとわれ輝いていました。

今年もたくさんの大雪山の輝きを見ることができますように。今年もどうぞよろしくお願いします。

原生的な風景が広がる山岳国立公園、大雪山。

野生動物に会いに思いをはせる人もいるでしょう、咲き乱れる高山植物を楽しみにしている人もいるでしょう、長い稜線がつながる峰々の中を風景の一部となってただただ歩き回りたいという人もいるでしょう。

近年、大雪山に夢中な私でも、大雪山を取り巻く状況が刻々と変化していることに気がつかされることが多くなりました。

気候変動による影響、利用状況による変化、トイレや避難小屋などの老朽化、課題は細々したものから、大きなものまで様々あります。

いつまでも地域の宝であって欲しい大雪山。

状況が変わりつつある今だからこそ、今後の大雪山の管理のあり方をみんなで考えないといけない時です。

そこで、

日本一愛される国立公園にむけた取り組みをしている妙高戸隠国立公園や、新・尾瀬ビジョンを作り奮闘している尾瀬国立公園からゲストを招き、大雪山国立公園の協働型管理運営体制について考えるフォーラムを開催します。

 

新しい仕組み作りの第一歩を考える講演を聞きに来ませんか?

↓こちらでも詳しい案内をしています。

フォーラム案内

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2018年12月28日~紹介できなかった業務から~

大雪山国立公園 岩城大洋

 みなさま、こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

師走も佳境に入り2018年も残り僅かとなりました。1年を締めくくる今の時期は、去る年と新たに来る年を思い浮かべながら、年賀状へとそれらの言葉を添えられるあたたかい時期だと思います。

毎年ぎりぎりになっていた年賀状を今年はなんとか書き上げることができました。

皆様はすでに投函されましたでしょうか。

まだでしたらお早めに。

さて、今回のAR日記は、2018年の業務に関して少しではありますが振り返りたいと思います。

今年も様々な業務がありました。計画していたもの、突発的なものなど。

その中で印象深かった業務をふたつ紹介したいと思います。

<大雪山国立公園編>

大雪山国立公園では登山者の入り込み数を把握するため、主要な登山口に登山者カウンターを設置しています。

上川管内では、黒岳・赤岳・緑岳・愛山渓温泉の4箇所に設置しています。

 

          黒岳7合目付近に設置した登山者カウンター

 

 今年度、私は黒岳及び赤岳を担当しました。業務はカウンターを設置・回収し、その後カウンターに蓄積されたデータの数値をまとめ上げることです。

カウンターの仕組みは登山者がカウンターを横切る際に、その登山者が発している熱を感知しカウントする仕組みとなっています。正式には熱感知式カウンターといい、

設置の際は必ずといっていいほど、登山者の方に質問攻めにされます。

「こんなたいそうな物は、何に使うんだい」「これはカメラなのかい」などみなさんカウンターに興味津々です。

私の返答を聞くとみなさん「大変だね。ご苦労様」と笑顔を返してくれました。

私が設置した地区の登山者カウンターのカウント値の結果は下記のとおりです。

 

黒岳での数値(6月29日~10月12日まで設置)

年間およそ29,000

赤岳では(6月28日~10月4日まで設置)

年間およそ10,000

※およそと記す理由は、熱感知式センターでは多少の誤差が生じるケースがあるためです。

大雪山国立公園では、登山者カウンターを設置するようになってから5年が経ちました。(データの公表は3年目)

今後10年、20年とデータを蓄積していくことは、大雪山国立公園の管理運営にとって貴重なデータとなります。

例えば、入山者が増えすぎてしまった状況があった場合には、登山道に負担が掛かりすぎます。データがあればその対策に素早く取りかかる事が可能となるのです。

 

 来年度も引き続き登山者カウンターを設置し皆様に結果をお伝えできればと思っています。

2018年度登山者データの詳細は下記の環境省のサイトからご覧になれます。

<大雪山国立公園登山者利用者数調査結果>

https://www.env.go.jp/park/daisetsu/data/tozandoriyosya2016.html

 

大雪山国立公園編はここまで。

 

<上川町編>

 アクティブレンジャーの仕事は公園内だけとは限りません。公園外で国立公園や自然環境のことを理解してもらうため様々な業務を行っています。

その中でも今年思い出に残った業務は、上川町内の子ども支援センターで行った親子講座での授業でした。

受講に来てくれたのは上川町の小さなお子さんがいるお母さんたち10名。 授業の内容は「小さな子どもたちが食べてはいけない・触ってはいけない植物など」をテーマとして実施しました。

 

○身近に生育しているオンコの実(イチイの実)の種部分には有毒成分が含まれているので、種までを食べてしまうと中毒症状を発症する可能性があること

ヤマウルシが茂っている場所では、直接ウルシに触らなくてもかぶれてしまう事象があること(湿度が70パーセント以上ある午前10時前後はウルシオールが揮発しやすく近くを通っただけでかぶれてしまう事もあります)

蚊に刺されている最中に蚊を退治するとはかゆさが増大してしまうのでやめた方が良いことなど

※蚊が吸引している途中で蚊を叩いてしまうと、蚊の唾液成分(かゆみ成分)が人の体内に残ってしまうため。蚊が自然に吸引を終えるときは、唾液成分(かゆみ成分)も回収してくれるため、かゆみは少なく済む。

 

蚊を叩かないでジーッと吸引しているところを見守ることには皆さん「できないよね」と困惑していました。

 

                   授業の様子 

  

 授業の最後には必要以上に植物や自然を怖がったり、警戒したりはしない様に次の言葉で締めくくりました。

「豊かな自然があってこそ虫や昆虫は生息し、様々な植物は生育することができます。それぞれの動植物には生態系の中で重要な役割を担っている大切な生き物なので大切にして下さい。」

自分の胸にも言い聞かせながらとてもいい時間を過ごせました。

今年のAR日記はここまでです。

皆さんにとって来年も良い一年となりますように願っています。

良いお年を。。

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2018年11月28日パークボランティア第8期生、誕生しました。

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

 こんにちは、東川の渡邉です。

 待ちに待った季節がやってきたと喜んだ束の間、町中の雪は溶けてしまいました。

 真っ白い稜線と出迎えてくれるような強風、数日分の衣食住が入った重たいザック、目もくらむラッセル、その先に見える巨大なピーク。そこに至るまでの苦行を何よりのご褒美として享受したいと切望する毎日ですが、もう少し時間がかかりそうです。早く雪がしっかり積もり、春まで長~く雪山を楽しませてもらいたいですね。

 さて、大雪山国立公園では5年ぶりにパークボランティア(以下:PV)を募集し、今回なんと60名を越える応募がありました!たくさんのご応募を頂き、ありがとうございました。

 私たちも想定外の人数で、募集定員の関係上、役員の皆さんと書類選考会議を行い、厳正なる審査の結果、36名を新たなに8期生としてお迎えすることになり、1117()に養成研修会を行いました。

 研修会では、「大雪山国立公園の概要」、「PV制度の概要」、「大雪山の成り立ち」、「一般利用者対応」について学び、皆さんやる気に満ちた様子で熱心に受講されていました。

 「一般利用者対応」では、NPO法人大雪山自然学校 小沼秀樹講師をお招きし、登山道外に出ている人を見かけたら?外国人への対応は?話しかけ方のコツなど、PVとして腕章をつけて山に行ったときに想定しうる具体例について実体験を交えてお話していただき、参考になりました。

 現地では知識・経験豊かな先輩PVが優しく教えてくれるので、新規会員の皆さん、徐々に活動に慣れていってくださいね。

 ↑「一般利用者対応」のワークショップにて。和気あいあいとたくさんの意見が出ました。

 

 また、2月2・3日の冬期研修会では、「PVのための自然解説マニュアル」を掘り下げて、今回できなかった大雪山の植物や外来種についての研修も行いますので、是非参加をお願いします。

 グリーンシーズン―。尾根の途中で立ち止まると、心地よい風が火照った体を冷まし、すぐ近くの樹林の中から野鳥のさえずりが聞こえます。あぁ~なんて良い声だ・・・今年もあの景色を見に行きたい、お花たちに会いに行きたい・・・さぁもう一息がんばろう―。そういう場面や、行くたびに励まされる場所が皆さんにもあるでしょうし、それらを守りたい、守るために何かしたい、と新しくPVになられた36名の皆さん。

 100年後、その先もずっと美しい大雪山であるために、楽しみながらPV活動を続けてくださいね。(私も志しは同じです!)

大雪山のパークボランティアは124名となりました。パワーアップした皆様のご活躍を期待しております!

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2018年11月08日今年の巡視を振り返って 沼ノ原編

大雪山国立公園 岩城大洋

皆様、こんにちは、上川自然保護官事務所の岩城です。

今年は、11月に入っても暖かい日が続き、北海道での初雪は30年ぶりに遅れています。

このまま11月10日までに道内で初雪が観測されなければ、1886年以来132年ぶりの遅さとなるそうです。

冬の準備がまだの方は、もうしばらく余裕があるかもしれませんね。

さて、今回のAR日記は、9月10~12日の行程で巡視に行ってきました沼ノ原の現状を皆様にお伝えします。

沼ノ原へ行くには、クチャンベツ沼ノ原登山口から入山するのが一般的です。

しかし、平成28年7月の大雨で登山口に通ずる林道が崩壊し通行止めとなったため、現在沼ノ原までは別ルートを使って行くしかありません。

そこで今回の巡視時は、高原温泉から緑岳へ行き、高根ヶ原を直進し、

忠別岳避難小屋で1泊し、翌日、五色岳へ登り、沼ノ原へ下りていく行程としました。

通常クチャンベツ沼ノ原登山口から登れば、2時間~2時間半かかるところ、

高原温泉から入山すると沼ノ原までは約13時間を要します。

巡視初日、天気は曇り空。気温は平年値より高めで巡視にはちょうど良い天候での出発となりました。

緑岳山頂直下のガレ場ではナキウサギに出逢え、高根ヶ原からは沼めぐりコースの沼も見ることができました。しかし、秋の天候は変わりやすく、最初穏やかだった高根ヶ原も中間地点まで進むと、時折強い風が突き抜けるようになり、途中からは弱いながら雨も降り出してきました。

防寒着とカッパを着込み、初日の宿泊地となっている忠別岳避難小屋へ足を急がせます。

通り道の忠別岳山頂からはうっすらとトムラウシ山の上部を見ることができました。

一瞬見えたその姿は神秘的で荒々しく不思議な光景でした。

9時に高原温泉を出て、忠別岳避難小屋へ到着したのは16時30分。

長時間の行程で疲れ切っていたので、初日は夕食を取った後、すぐに就寝。

翌朝は寒さで目が覚めるまでは熟睡できました。

2日目、外に出ると雲一つ無い晴天。

最高の巡視日和です。朝6時に避難小屋を出発し、五色岳へ、そこから徐々に標高を落としながら

沼ノ原へ向かいます。

五色岳へ伸びる登山道の脇では放射冷却によってウラシマツツジなどに霜がおりていました。

また、途中にはヒグマの痕跡が。。。

五色岳山頂まで来ると正面には昨日の姿とはまったく違ったトムラウシ山がありました。

右手トムラウシ山を見ながら沼ノ原へと進みます。ここから先の登山道は木道で整備されている部分が多く歩きやすい歩道です。五色の水場付近では登山道の荒廃や洗掘が進んでいる箇所もありましたが、登山道の状態は比較的良好な印象を受けました。

反面、歩道上を行き交う登山者が大幅に減少した影響で登山道脇の蟻の巣をヒグマが掘り返した形跡や、ササの成長が著しい箇所などがありましたが特に問題になるレベルではありませんでした。

山頂から約3時間で久しぶりの沼ノ原へ到着。

沼ノ原まで来ると前方には石狩岳連峰がどっしりと構え、右手には満水状態の大沼がありました。晴天にもかかわらずここまでの道のりで他の登山者と遭遇することはなく、

沼ノ原は静かな楽園のように静寂の中に。そこはとても贅沢な空間となっていました。

今回の巡視の終点地点はクチャンベツ側の沼ノ原入口までです。終点地点まで登山道などを確認し巡視は無事に終えることができましたが、業務はまだ終わっていません。

ここから来た道をまた1日半掛けて戻らないと終わらないのでした。

沼ノ原を視で巡った記録はここまで。

次回のAR日記もお楽しみに。

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2018年09月03日大雪山のパークボランティアを募集します。

大雪山国立公園 東川 渡邉 あゆみ

 寒かった夏が終わり、あっという間に9月。山も秋付いてきました。

 薄い色の青空とひんやりした空気、黄金色の穂、色づく実や葉。秋の山が大好きな私は、四季の中でも秋が一番空を見上げることが多くなります。

 あぁ今年も冬がやってくる、夏を楽しませてくれてありがとう、来年もお世話になります、と哀愁漂う山に挨拶するのが秋山登山の習慣です。

  不安定な今年の夏山シーズン、皆さんの記憶にとどまる大雪山はどんなものですか?

 

 わたしのベスト・オブ・大雪山inサマー2018は7月後半の猛暑の中、ポン化雲で見た満開のチングルマ。ここまで大きな群落を見れたのははじめてかもしれません。地上に星屑が散りばめられているようでした。

 さて、お知らせです。

 5年ぶりに!!大雪山国立公園のパークボランティア(以下:PV)を募集します。

 

 PVは、北海道地方環境事務所の登録を受け、5月~10月の期間中は登山道整備・外来種駆除・モニタリング・清掃活動・パトロール・自然解説など活動は多岐に渡ります。年間40~50回の活動があり、そのうち3回以上の活動に参加して頂くことが翌年の継続条件になります。

 現在、活躍してくれているPVは88名。旭川、札幌、帯広、網走など、道内各地から参加してくれています。

 わからないことは先輩PVが教えてくれるので、大雪山愛があれば特別な知識は必要ありません。

 また、今年の春に完成した自然解説マニュアルを見ながら少しずつ覚えていきましょう。

 

詳細な募集要項などは下記をURLをご覧ください。

http://hokkaido.env.go.jp/pre_2018/post_83.html

この機会を逃さず、ご応募お待ちしております。

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2018年05月24日大雪山パークボランティアは創立30周年を迎えました

大雪山国立公園 東川 渡邉 あゆみ

大雪山国立公園のパークボランティアは今年度、創立30周年を迎えました。

今年度の大雪山のパークボランティアは88名、そのうち初代から活躍されている方は現在も11名おられます。

創立30周年を記念し、512()十勝岳温泉凌雲閣にて、登山家 久末眞紀子さんをお迎えし「いまを、生きる」というタイトルで、これまでの登山や歩んでこられた半生についてご講演いただきました。

久末さんは40代のときに大雪山の白雲岳に登ったのがきっかけで登山にハマり、50代でデナリ、エベレスト、南極ビンソンマシフと登られ、日本人女性として3人目の7大陸最高峰登頂者となりました。

その後、老後はお金のかからないアジア圏で生活をしよう!と思いつき、50代半ばから大学へ入学し、日本語教師の資格を取得後、平成28年までタイで日本語教師として働き、今春からは美術大学へ通われています。


いち主婦が山にハマり、子育て、仕事とトレーニングとの両立、高額な海外登山の資金貯蓄と日々の生活、生死をかけた登山、還暦前に大学へ入学・・・リラックスした雰囲気で、赤裸々にお話をして頂き、興味深く聞き入りました。

久末さんは冒頭に『「年だから・・・お金がないから・・・」の逆接の接続詞ばかり繋げると自分の限界を自分で決めることになるので、「行くために何をすれば良いか」を考えて一つ一つクリアしていった』と仰っていました。

有言実行で着実に夢を叶えていく姿は、とても潔く、なのに肩の力が抜けていて、久末さんの楽観的な発想や考え方は参考にしたい部分がたくさんありました。

また、私たちの身近な大雪山のお話もして頂き、健気に咲く高山植物を愛おしむ気持ちや、山や自然には敵わないといった謙虚な気持ちは共感することばかりで、嬉しくもなりました。

講演会のあとはパークボランティアの総会を行い、13()は雨の中、久末さんにも御同行頂き、春山研修へ出発しました。

★お知らせ★

30周年記念として、パークボランティアは9月に新規会員を30名募集する予定です。

パークボランティア活動に興味がある方、詳細が決まり次第、情報をここや大雪山パークボランティアのFacebookにアップしていきますので、是非チェックしてください!

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2018年02月21日アクティブレンジャー写真展2017終わりました

大雪山国立公園 東川 渡邉 あゆみ

去年の6月から12会場を駆け抜けたアクティブレンジャー写真展2017が終了しました。

ご来場頂いた皆さん、どうもありがとうございました。

お気に入りの場所の写真はありましたか?

行ってみたい、見てみたいと思った写真はありましたか?

自然環境保護の関心と国立公園のPR、アクティブレンジャーの仕事を広く知ってもらうために今年からはじまった写真展。

各会場で工夫をしながら見やすく、伝わりやすい展示を心がけました。


【札幌チカホ写真展の様子。アクティブレンジャーが写真の解説をしました。】

ところが・・・先日行ったアクティブレンジャー会議(アクティブレンジャーが毎年に1~2回集結し、業務について情報交換や意見交換を行っています。)では、写真展の反省も多く出されました。会場の大きさや光の加減で写真や解説が見にくかったことや、来場者アンケートの結果を見るとアクティブレンジャー自体どういった仕事をしているのか今回の写真展では伝えきれていないように思われました。

なので、来年度は解説の方法を変えたり、展示写真をよりアクティブレンジャーの仕事を知ってもらうことをメインとしたものにしようと、みんなでアイディアを出し合い、春に向けて「アクティブレンジャー写真展2018」が始動しました。


【アクティブレンジャー集合 上川町ニセイチャロマップにて。】

私たちには守りたいものがあります。

好きなもの、得意分野はそれぞれですが、私たちは自然や野生動植物から多くのことを学びました。

心が揺さぶられる素晴らしい場面や景色に出会い感動し、畏怖の念を抱き、その環境で暮らす動植物を尊敬し愛おしむ気持ちが芽生えました。

自然界と動植物がバランスを取りながら長い間続いてきた営みは、犯しがたい崇高なサイクルとして私たちの目に映り、このまま次の世代に引き継がなければならない、といつしか自然と思い願うようになりました。

大切なものを与え教えてくれたそれらを守るために、取り組んでいる私たちを知ってもらう次の写真展は6月からスタートです。

厳冬から春へ、季節は変わっていきます。

今頃、ヒグマの赤ちゃんは巣穴で生まれているのでしょう。子グマがはじめて巣穴から出たときのことを想像します・・・まぶしくて、色々なにおいを嗅いでワクワクし、雪の冷たさに驚くのでしょう。その後ろには大きく、強くて優しい母グマが見守っているのでしょう。

ヒグマが暮らしていける北海道の豊かな大自然があること、それを実感を持って想像出来ること。私にとってのそれらは何よりも価値が高く、豊かで、かけがえのない宝物です。

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2017年12月18日パークボランティア30周年にむけて

大雪山国立公園 渡邉 あゆみ

大雪山国立公園パークボランティア連絡会は来年度、創立30周年を迎えます。

記念すべき年を迎えるため、何をしよう?とこの数年、役員会で議論を続けてきた結果、

20周年で発行した「パークボランティアのための大雪山自然解説マニュアル」を再編集し、改訂版を発行しよう!」ということになりました。

このマニュアルは、大雪山でパークボランティアが活動するための必要な知識・・・大雪山の地質・気象・動植物・由来・国立公園の仕組みなど全120ページ!新規会員が入会するときはこれを配布し、研修会を行っています。

たくさんのガイドブックや本が出版される中、大雪山に関してここまで多くの分野を網羅した本は他にはないでしょう。しかも驚くのが、このページのほとんどが、パークボランティア自身によって執筆されたものです。愛ですね~。

私も、ときどき開いて勉強させてもらっています。


改訂版の発行も費用はかかりますが、パークボランティア会長が昨年度「一般社団法人セブンイレブン記念財団」の助成基金に応募し、見事当選!出版にかかる費用を得ることが出来ました。(その他、市町村からの助成金の積み立てもあります。)

改訂版は必要な目次を増やし、動植物の解説をよりわかり易く・使い易くし、ページを約30ページ増量して発行予定です。

次の春の完成を目指すべくパークボランティアが中心となり、これまで5回の編集会議を開き、各担当が原稿を持ち寄り、作業をしています。

基本的にこのマニュアルはパークボランティアのためのものですが、ビジターセンター等パークボランティアが活動する場所にも置かせてもらう予定ですので、会員外の方にも見てもらえる機会があると思います。

大雪山マニアが作った、大雪山マニアのための本。見つけたときは、是非手にとって開いてみてください。

春に改訂版のマニュアルを開く日を楽しみにしています。

編集委員の皆さん、完成まで頑張ってください。

アクティブレンジャー写真展2017をモンベル大雪ひがしかわ店で開催中です♪

行かれた際は是非、アンケートに御記入を頂き、記念ポストカードをお持ち帰りください。

1225()まで行っています。たくさんの御来場、お待ちしています。

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2017年11月09日沼めぐりフォーラム

大雪山国立公園 岩城大洋

 

 みなさま、こんにちは、上川自然保護官事務所の岩城です。今回は10月24日に上川町役場大会議室で行われました大雪高原温泉沼めぐりコースのフォーラムの様子についてお伝えします。

                  ↑上川町長開会の挨拶の様子

当日は、まず、環境省上川自然保護官事務所首席保護官より、沼めぐりコースの歴史が次のように紹介されました。「沼めぐりコースは国策パルプ(後に日本製紙と合併)により、昭和36年に歩道が整備されました。昭和56年に巡視員等がヒグマに追われる事件が発生、そのためコースは2年間閉鎖されました。

昭和58年に上川支庁と上川町の協力のもと巡視員を配置することとなり、再び沼めぐりコースは開放されました。平成6年にはヒグマ情報センターが開館し、その後、登山者は事前にレクチャーを

受講してから入山する今の体制ができました。」

                    ↑沼めぐりコースの概要

また年々利用者が減っていることを踏まえ「沼めぐりコースには、野生のヒグマを遠望できるなど、ここにしかない特色もあり、その他にもいかに魅力を発掘し向上させていくか、そのために必要な安全対策の検討も重要」との話がありました。

                ↑上川自然保護官事務所からの発表の様子

その後、知床財団から、知床五湖の管理運営の事例が紹介されました。現在のように利用調整地区に指定されるまでの経緯が紹介され、「利用調整地区に指定されるまでは紆余曲折があった。利用者数を制限することによって、観光客が減少してしまうとの心配もありましたが、現状では、観光客数は指定以前と変わりなく推移している」、またヒグマの活動期(5/10~7/31)には、「知床五湖を周回できるコースに入場するためには、必ずガイド付きのツアーに申し込む必要がある」ことなどが紹介されました。

                 ↑知床財団からの発表の様子

※知床五湖の利用調整地区の詳細は下記のアドレスよりご覧になれます。

<www.goko.go.jp/rule.html>

最後に参加者が4班に分かれ、沼めぐりの魅力向上や安全対策について参加者間で意見交換が行われました。参加者からは、魅力の向上では、紅葉以外の魅力を、例えば新緑の緑、沼の青さ、また残雪の白さなど、多様な沼めぐりの自然をいかにして発信していくかが大事だとの意見や、大雪では知床と違って人慣れしたヒグマが極めって少なく、それをアピールできることも大雪の強みであるとの意見もありました。

短い時間で十分な意見交換はできなかったので今後引き続き沼めぐりコースの将来について考えるためにもっと議論が必要と感じました。また、皆さんが沼めぐりコースを大事に思い、今後も魅力あふれる大雪山国立公園にとって重要な場所で有り続けてほしいと願っていることも肌で感じ取ることができました。

参加していただきました皆様、本当にありがとうございました。

最後に今年の9月22日に撮影しました緑沼の紅葉の写真をUPします。

今回の日記はここまで。

また次回をお楽しみに。。。

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2017年09月13日黒岳クリーンアップ大作戦

大雪山国立公園 岩城大洋

 みなさま、こんにちは。上川自然保護官事務所の岩城です。

今回の記事は8月18日に親子参加型イベント「黒岳クリーンアップ大作戦」

(主催:上川自然保護官事務所、上川中部森林管理署)の様子を、実施から少し時間が

経過してしまいましたが、お伝えします。

            

 

 黒岳クリーンアップ大作戦は、大雪山周辺の子どもたちに、黒岳旧野営指定地の

清掃活動や高山植物の自然観察を体験することにより、大雪山国立公園と森林生態系の

保護への関心を高めてもらうことを目的に行いました。

当日は3組の親子トータル8名の参加を頂きました。

 

黒岳ロープウェイに乗り込むまでは曇り空だったのですが、黒岳5合目まであがって

きたところからあいにくの雨模様。降り方はどんどん強まり黒岳リフトに乗る前に

雨合羽を着ることになりました。

   

 

リフトに乗り7合目へと向かいましたが、7合目リフト乗降場に到着した時点でも

雨脚は弱まる気配がなく、黒岳山頂へ登ることは難しい状況でした。

  

     

そこで予定を変更して、黒岳7合目登山口から少し登り、歩きやすい登山道を維持

する仕事や、登山道の利用者数を調査するカウンターのことなどを、子どもたちに

解説しました。

 

   

 

子どもたちは登山道が多くの人たちによって守られていることを知り、真剣な眼差しで

話に聞き入っていました。

雨の状況に変化がなかったので、残念ながら早めに下山することに。

山麓駅まで戻る道中では高山植物の花々の香りを楽しむこともできました。

 

  

 

下りのロープウェイに乗車する前に、本当は山頂での記念撮影のために

作成したラミネートを5合目で子どもたちひとりひとりに持ってもらい、

集合写真を撮ることに。

カメラを向けると、みんなのいい表情をしてくれました。

 

 

その後、層雲峡ビジターセンターに行き、職員の方から、大雪山や層雲峡が現在の姿に

なるまでの形成過程などをレクチャーしていただきました。

特に子どもたちが興味を示したのは、野生動物の話について。

実際に展示されている剥製を使っての解説は子どもたちにとっては、興味津々だったようです。

 

    

 

レクチャー後は、昼食をみんなで食べ、最後に参加者全員に記念バッチが贈られ

今回のイベントは終了しました。

 

  

今回、黒岳旧野営指定地での清掃活動を行えなかったことは心名残ではありますが、

環境省自然保護官(レンジャー)や林野庁森林官(フォレスター)の仕事の様子を

子どもたちに伝えることができたのは良かったです。

今回はここまで。

また次回をお楽しみに。。

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