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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

えりも探検 ~襟裳岬から百人浜エリア~

2022年07月29日
えりも自然保護官事務所 熊谷 文絵
みなさま、こんにちは。えりも自然保護官事務所の熊谷です。 当事務所おなじみ「ゼニガタアザラシ」。
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岩礁で休息中のゼニガタアザラシ
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みんな休息、混みあっています
今時期は換毛期(かんもうき)といって、一年に一度の毛替わりの季節を迎えています。換毛期にはとてもエネルギーを使うため、岩礁で休息している時間が長く、観察しやすいのがこの季節の特徴です。双眼鏡を使えば、表情の変化まで分かることもありますよ。双眼鏡をお持ちでない方は、襟裳岬「風の館」で見てみるのも良いでしょう。望遠鏡が設置されていますので、是非観察してみてください。 しかし。夏に霧が発生しやすい襟裳岬。アザラシがそこにいると分かっていても濃霧にはばかられ観察できないといったことも、ここ襟裳岬ではよくあることなのです。
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霧がでてきました
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もや~、これではドローンは飛ばせません
そんな時によく出向く場所があります。百人浜エリア。 えりも町の東側には、百人浜(ひゃくにんはま)と呼ばれる10㎞ほど続く海岸があります。 その名前は、1816(文化16年)海の難所とされる襟裳岬周辺海域で南部藩の大型御用船が難破し、犠牲となった乗員100人がこの浜に打ち上げられたことに由来しています。 そして、その百人浜からすぐ山側に位置しているのが悲恋沼(ひれんぬま)。 江戸時代、アイヌの娘が和人の男性と恋に落ちました。その後、男性は蝦夷地を離れ内地に帰らねばならず結ばれない運命を嘆き来世での再会を誓いました。男性が内地に帰った後、娘は悲しみ泣き続け、いつしか姿が見えなくなりこの沼が生まれました。娘の涙が沼となったと言い伝えられ、悲恋沼と呼ばれるようになったとか。 どちらも悲しいお話ですが、現在この一帯は長年の植樹活動により緑が増え、多くの生き物が生息するとても豊かな場所となっています。
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帆の形をした看板が目印
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ちょうちょ貝
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悲恋沼のノハナショウブ
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沢山咲いて美しい
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小鳥が2羽!
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かわいらしいキレンジャクでした
車で通り過ぎてしまう方が多いこのエリア。
すぐ近くには、お手頃価格で利用できる百人浜オートキャンプ場や日帰り温泉施設もありますので、時間の経過で変化する美しい景色を味わうのもよいかもしれませんね。近辺にお越しの際は、是非立ち寄ってみてください。