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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

雌阿寒岳クリーン登山(自然公園クリーンデー)

2025年08月03日
阿寒湖 熊野直紀
こんにちは、阿寒湖管理官事務所の熊野です。

今年は8月3日(*)、

自然公園財団・パークボランティア・一般参加者の方々と、

「雌阿寒岳クリーン登山」として清掃活動を実施してきました。
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・地図を確認、今年の雌阿寒岳は阿寒湖温泉ルートから登頂します。
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【 ※雄阿寒岳から撮影 ( 手前に阿寒湖 / 左上に雌阿寒岳 ) 】
雌阿寒岳は阿寒湖の南西に位置する阿寒山群の総称で、

約2万年前から火山活動を開始、

何度も噴火を繰り返して10の山が複雑な山体を形成した複式火山となっていて、

ピークとなる主峰のポンマチネシリ(標高1,449m)は現在も噴煙を上げ活発な火山活動を続けています。

山麓部はアカエゾマツやトドマツを中心とした森林、

標高1,000m付近からはハイマツ帯となり、

ハイマツ帯を過ぎると岩石・砂礫へと、変化が楽しめる山です。
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・参加者そろって準備運動の後、おのおのゴミ袋を手に登り始めます
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・標高が上がってくると徐々にハイマツ帯へと変化し
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・硫黄成分も混じりだんだんと火山を感じる風景に
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・適宜解説ポイントにて
この時はモノクロ写真の資料を手に、かつての石室の遺構について説明を聴く様子。

ガイドの存在は地域や山についての解像度や満足度を向上させてくれます。
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・標高とともに本日は雲霧におおわれながらの登山
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・そして登頂
雲でわかりづらいですが奥にうっすらと見えるのが阿寒湖です。

眼下からは蒸気とガスが噴き出しています。
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・昼休憩をとったのち、再びゴミを拾いながらゆっくり下山しました

道中で励まされた、逞しく生きる命たちの一部

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・ヒカリゴケ
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・メアカンフスマ
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・メアカンキンバイ
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・コマクサ
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・イワブクロ
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・ガンコウランの実が豊富にあり、
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・その実を食べた野生動物の糞痕も豊富にあり。
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拾ったゴミたちも意図して捨てられたものではないと思います。

とはいえ人間の落とし物は、景観だけではなく野生動物にも悪影響を与えています。

クリーンデーのような継続的な活動を通じて、

落とし物に対するちょっとした心がけや意識が高まっていけるのであれば嬉しいです。

これからもどうぞご協力よろしくお願い致します。


阿寒湖管理官事務所 熊野