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北海道地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

えりもの夏といえば・・・

2025年09月24日
えりも自然保護官事務所 杉浦圭
 こんにちは!えりも自然保護官事務所の杉浦です。えりもは、だんだんと朝晩が涼しくなり秋の気配を感じるようになりました。
 今回の日記のテーマは…これ!!
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この写真の黒い線のようなもの、何か分かりますか?





 実はこれ、全部昆布なんです!!!すごくないですか…!?
 
 えりも町では7月から10月頃にかけて昆布漁が行われます。関東出身の私は「日高昆布」という言葉を知っているくらいで、どこでどんなことが行われているか全く知りませんでした。6月にえりもに着任し、この夏、昆布干しデビューをしてきたので、今回の日記では私が初めて見たり、体験したりしたことについて紹介したいと思います。

一斉に出港!!

 開始のサイレンと同時に一斉に出港していく様子はとてもかっこよかったです!ここでしか見ることのできない光景に感動!!みなさんにもぜひ、見てもらいたい!そんな光景でした。
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昆布採り開始のサイレンを待つ
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サイレンと同時に出港!!

昆布漁の朝は早い!!

(季節によって変動しますが)朝4時半頃、昆布漁が実施される合図として放送、サイレンが鳴り、一斉に出航します。私も昆布干しのお手伝いに行きましたが、干場(昆布を干す場所。ここに海で採った昆布が運ばれてきます)に向かう道中まわりを見ると、どこもかしこもみんな昆布干し!こんな早朝から、こんなにたくさんの人や車が動いているのを見たのは人生初かもしれません。町中で昆布を採ったり、運んだり、干したりている光景は圧巻でした。
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日の出が美しい!
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干場では昆布を置くためのブルーシートが敷かれ、準備が整えられています。旗は風向きを見るためにたてているのだそう!

長い!分厚い!

 港から運ばれて、ブルーシートの上にどさっと置かれた昆布の束から、干すために1本ずつ引き抜いていくのですが、引っ張っても引っ張ってもなかなか全部出てこないくらい昆布が長い!!それに、ぐいぐい引っ張っても分厚くて丈夫だから千切れない!!お店で売っているパリパリの乾いた昆布からは想像できないような長さ、分厚さに驚きました。
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ずらっと並べられた昆布
 

 9月に入り、秋のサケ・マス定置網漁も始まりました。春に続き乗船調査も行っています。次回はその様子についてお伝えできればと思います!