
アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]
川湯パークボランティアの夏
2025年09月19日
川湯
こんにちは。阿寒摩周国立公園管理事務所(通称:川湯事務所)の樋熊です。
国立公園では、環境省やビジターセンターの職員だけでなく、自然解説や美化清掃、施設の維持修繕などにおいて“パークボランティア”の皆さんが活躍しています。川湯事務所でも摩周・屈斜路パークボランティアの皆さんに国立公園の環境保全や管理にご協力いただいています。
特に、清掃活動や外来種駆除など事務所の職員だけでは人手が足りない作業では、ボランティアの皆さんの協力が不可欠です。
夏は当地域のボランティア活動のトップシーズン。今年の活動をご紹介します。
国立公園では、環境省やビジターセンターの職員だけでなく、自然解説や美化清掃、施設の維持修繕などにおいて“パークボランティア”の皆さんが活躍しています。川湯事務所でも摩周・屈斜路パークボランティアの皆さんに国立公園の環境保全や管理にご協力いただいています。
特に、清掃活動や外来種駆除など事務所の職員だけでは人手が足りない作業では、ボランティアの皆さんの協力が不可欠です。
夏は当地域のボランティア活動のトップシーズン。今年の活動をご紹介します。
アメリカオニアザミ駆除(通称:オニ退治)
6月。地域でトレイルの整備や維持管理などを行っているてしかがトレイルクラブの皆さんと一緒に、アメリカオニアザミの駆除を行いました。
見分けるの難しいな~と思いながらスタートするのですが、どんどんアザミを見つける目が肥えていき、小さなものも気になるように。
アザミは水辺に生えていることが多く、屈斜路湖畔などで重点的に駆除を行っています。
見分けるの難しいな~と思いながらスタートするのですが、どんどんアザミを見つける目が肥えていき、小さなものも気になるように。
アザミは水辺に生えていることが多く、屈斜路湖畔などで重点的に駆除を行っています。


この時期はまだ花はついていないので、剣先スコップで根ごと掘り返したアザミは、残置して枯死させています。

トゲが刺さらないように革手袋をつけたり、根を持つようにしたりするのですが、うっかり刺さってしまうとなかなか痛くて、しばらくチクチクと痛痒さが続きます。。。
オオハンゴンソウ駆除
7、8月はオオハンゴンソウの駆除に汗を流しました。
道路脇で、ヒマワリより小ぶりな黄色い花が一面に広がっているのを見たことがありませんか…?その黄色い花がオオハンゴンソウといい、特定外来生物に指定されています。
外来生物についてはこちら↓
外来生物法 | 日本の外来種対策 | 外来生物法
道路脇で、ヒマワリより小ぶりな黄色い花が一面に広がっているのを見たことがありませんか…?その黄色い花がオオハンゴンソウといい、特定外来生物に指定されています。
外来生物についてはこちら↓
外来生物法 | 日本の外来種対策 | 外来生物法


根の破片から再生してしまう(強い…!)ので、こちらも根こそぎ抜いていきます。
駆除すると一帯の植物がなくなって土が見えてしまい、在来種を押しのけて一面に広がってしまうことが懸念されているのを強く実感しました。
駆除すると一帯の植物がなくなって土が見えてしまい、在来種を押しのけて一面に広がってしまうことが懸念されているのを強く実感しました。
自然公園クリーンデー
そして自然公園クリーンデーの一環として8月21日に屈斜路湖畔の清掃(&アメリカオニアザミ退治)を実施しました。
林野庁、自然公園財団、川湯地域運営協会の皆さまにもご参加いただき、17名で活動しました。地域で活動している方々と交流しながら公園の美化に貢献できるのも、こういった活動の良いところだなあと沢山の参加が嬉しいアクティブレンジャーでした。
林野庁、自然公園財団、川湯地域運営協会の皆さまにもご参加いただき、17名で活動しました。地域で活動している方々と交流しながら公園の美化に貢献できるのも、こういった活動の良いところだなあと沢山の参加が嬉しいアクティブレンジャーでした。

ゴミは、漂着してきたものが多い印象でした。
途中雨に降られながらも、それぞれ分担してゴミ拾い、アザミ抜きを行い、無事に活動予定の範囲を終えることができました。
途中雨に降られながらも、それぞれ分担してゴミ拾い、アザミ抜きを行い、無事に活動予定の範囲を終えることができました。

以上、川湯のパークボランティアの夏の活動の様子でした!
ゴミ拾いに外来種駆除、地味で忍耐力のいる作業ですが、多くの人と力を合わせて継続することは大事だとつくづく実感します。パークボランティアの皆さんをはじめ色々な方に、国立公園の環境保全や美化活動に興味を持っていただけると嬉しいです。
ゴミ拾いに外来種駆除、地味で忍耐力のいる作業ですが、多くの人と力を合わせて継続することは大事だとつくづく実感します。パークボランティアの皆さんをはじめ色々な方に、国立公園の環境保全や美化活動に興味を持っていただけると嬉しいです。